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『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』

監督:オリヴィエ・ダアン『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』
原題:LA VIE EN ROSE
出演:マリオン・コティヤール『TAXi』『ビッグ・フィッシュ』/ジェラール・ドパルデュー『仮面の男』
製作年:2007年/製作国:フランス・チェコ・イギリス合作/上映時間:140分/提供:ムービーアイ・エンタテインメント×東宝×テレビ東京×朝日新聞社/配給:ムービーアイ

公開 : 2007年9月22日(土)より、有楽座ほか全国ロードショー

(C)2007 LEGENDE-TF1 INTERNATIONAL-TF1 FILMS PRODUCTION OKKO PRODUCTION s.r.o.-SONGBIRD PICTURES LIMITED

ストーリー

1915年、パリ下町の貧しい家庭に生まれたエディット・ピアフは、幼い頃から路上で歌いながら生計を立てていた。
20歳の頃、パリ名門のクラブオーナーであるルイ・ルプレに見出され、"ラ・モーム・ピアフ(小さい雀)"の舞台名を授けられる。この時から、シャンソンの女王エディット・ピアフの伝説が始まり、「愛の讃歌」「バラ色の人生」「水に流して」「ミロール」等の名曲が、時代を超え、国境を越えながら歌い継がれていくようになる。
哀切と情熱が混在する名曲「愛の讃歌」が誕生に、最愛の恋人を飛行機事故で失う悲劇的秘話があったことや、オリジナルヒット曲を織り交ぜながら、ジャン・コクトー、マレーネ・デートリッヒと交友を持ち、シャルル・アズナブール、イヴ・モンタンを世に送り出した不世出の歌姫エディット・ピアフ47年間のドラマティックな人生を描いた情熱的な愛の物語。

レビュー

この作品は、小柄で元気に歌う姿から"エデット・モーム・ピアフ"…「ちっちゃなスズメ」と名付けられる事になった世界的なシャンソン歌手、エデット・ピアフの一生を描いた伝記的映画だ。

エディット・ピアフと言えば、今まで歌以外の部分では単純に"天真爛漫、自由奔放に生きた女性"という切り口で語られる事が多かった。しかし、この映画では、心細い日々ばかりであった幼少期をしっかり描く事で、エディットの心の陰がなんだったのかを読み解けるようになっている。
周囲に対しわがままを振舞い、時に薬で自分を誤魔化す…それはすべて絶えず愛に飢え孤独感から逃れられなかった彼女の悲しみの裏返しなのだ。

そうした姿と平行して、偉大な歌手となった彼女のように天賦の声量を持ちその上に技術を磨いた人でも、自分をただがむしゃらに打ち出だそうとするのでなくでなく、本当の歌手としてどう表現すべきか、どう人々の求めに応えるかに苦心もしていた。
彼女ほどの大物であってもステージに立つ事に震える程怯えたりしていたというのは、必ずしも孤独から来る不安な気持ちのせいだけでは無かったのではないか…

そういう意味で越路吹雪の「愛の賛歌」を良く聴かれた年配の方たちがノスタルジーとして楽しむだけでなく、今の若い人たちの中で特にショー・ビジネス、音楽全般で身を立てようと少しでも考えている人にとっても、このエディット・ピアフの物語は必須だ。
是非とも『エディット・ピアフ 愛の賛歌』を観て勇気を貰って欲しい。そして出来れば彼女のように素晴らしいステージに立つ人となって欲しい。

最後に…エディットの若い頃〜最期までを演じたマリオン・コティヤールは実際に唄も抜群だそうだか、そんな好奇心はどこかへ忘れ、ひたすら彼女の演技に見入ってしまった。映画のモチーフと彼女の演技はとても良くマッチしていて大変上質な映画に仕上がっている。

T,Tomonaga. 2007/7/25 試写

 

 

最終更新 2007年8月9日

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