1824年ウィーン。"第九"の初演を4日後に控えたベートーヴェン(エド・ハリス)の
アトリエに、作曲家を志す若き女性 アンナ(ダイアン・クルーガー)が、コピスト (写譜師:作曲されたモノを譜面に写す職業)として訪れた。期待に反し、
女性の コピストが来たことに激怒するベートーヴェンだったが、徐々に彼女の才能を認め、 "第九"の作曲を支える存在となる。昼夜を問わない創作活動、2人の間には師弟愛以上の
感情が芽生えていく。そして、ついに"第九"初演の日、耳の聞こえぬ恐怖を抱きながらも、
オーケストラを指揮するために、ベートーヴェンはケルントナートーア劇場の舞台に立つ のだった...。
司会 : ただいまから「敬愛なるベートーヴェン」この作品の監督をお迎えしてご挨拶を頂きます…
この映画は世界中の人々に愛され続けている偉大なる音楽家、ベートーヴェンと彼を支えていた女性アンナとの恋を中心に、彼の作曲した素晴らしい音楽の数々とドラマチックなロマンスなど…沢山のエピソードを仕舞いこんだ見事な作品になっています。
それではお迎えしましょう、アニエスカ・ホランドさんです!
こんばんは。
では皆様にご挨拶をお願いします。
ホランド監督 : カメラの前でお恥ずかしいのですが、最新作をみなさんにご覧頂けることになってとても幸せに思っています。10年ほど前に私の2つの作品の紹介で来日したことがありました。「秘密の花園」と「オリビエ・オリビエ」です。
そしてこの「敬愛なるベートーヴェン」が日本で12月から公開されることになりました(12月9日決定)。
ここ日本では「第九交響曲」がクリスマスキャロルのような存在だと知りましたので、きっと日本のみなさまが最高の観客になるのではないかと、楽しみに思っています。
そして東京国際映画祭の皆様に感謝申し上げます。また日本の配給の皆様にも日本でこの映画を配給していただくことになり大変感謝申し上げます。
主演のエド・ハリスとダイアン・クルーガー、この二人は今回来日が叶いませんでしたが二人ともそのことを大変残念に思っていて、皆様に是非宜しくお伝えくださいと賜って参りました。
私が日本語が話せれば日本語でご挨拶したいところですが、二人からそのようにメッセージを持って参りました。
私はこの映画は音楽への情熱と愛情とて作りあげました。
クラシック音楽にまだ馴染みの無いという方でも、この映画を観て楽しめると思います。観終わった後にはきっとクラシック音楽に対しての印象が変わるのではないかと思っています。
日本では今日ココにいるみなさまが最初に鑑賞頂くお客様となります。ですからこの映画を気にいって頂けたなら、是非お友達にお話しをして頂いて12月の公開で更に皆さんに楽しんで頂けたらと思います。
司会 : 12月9日と初日決定しました。この日から全国一斉ロードショー公開となります。
ホランド監督 : もしかしたら私またそのとき来日してもイイですねぇ(笑)
司会 : どうぞ(笑)是非是非。
―― 質疑応答 ――
司会 : さて、今回はベートーヴェンの世界の中で名優さんとお仕事をなさっていますが、俳優さん選びをするにあたってのポイントは何ですか?
ホランド監督 : 先ずは私の言うことを良く聞いてくれること!(笑)その後私を尊敬してくれること。そして才能は…その次ね(笑)
今回のベートーヴェン役のエド・ハリスとは3作目になりました。その前には「第三の奇跡」という映画でご一緒しました。
ですから今度で三作目。これこそ"第三の奇跡"になるのではないかしら。
もう一人、ダイアン・クルーガーは美しい女優さんで…今はパリ在住ですがドイツ生にまれてニューヨーク、ロンドンと…まぁ色んな所で仕事をこなしているということですから、その点は私に似ていますね。そんなわけで私は彼女に凄く親しみを感じていますし、似てるなと思っています。
もちろん彼女の美貌とは別ですけれども、その美しさもやがては歳と共に損なわれるものですから…(笑) さて、これから映画をご覧になると分かると思いますが、二人のこの俳優は熱心にピアノと指揮を練習しました。エドに至っては譜面を見ずに第九を指揮出来るほど取り組んでいましたよ。
ですから本物の指揮者が居ましたが彼もすっかり僻んでました。
彼は「アメリカの名優ならば5ヶ月訓練すれば誰でも指揮が出来ちゃうんだから、オレたち勉強してきた意味ないよね…」なんて言ってましたから(笑)
ま、それは冗談でしょうけれど、でも、エドはそれくらい特別な俳優なんです。 司会 : 以前のゲーリー・オールドマンの扮するベートーヴェンの作品(不滅の恋/ベートーヴェン
Immortal Beloved '94年)がありました。その時も彼は女性にモテモテでしてまた今回特にそう感じましたが、彼はやはりモテモテ?だったのでしょうか?
ホランド監督 : 彼に惹かれた女性というのはきっと彼の才能に魅了されたのでしょう。現実には彼に恋人が沢山いたのではありませんから、映画の中では一人恋人を作ってあげたわけです。
司会 : アンナという音楽を学ぶ若い女性の実在モデルはいたのでしょうか。
ホランド監督 : アンナという女性はフィクションの存在なのですが何人かの実在した女性たちがベースにあります。
ベートーヴェンについて弟子のように学んでいた女性はいましたし、第九の初演のときにも譜めくりの女性がいました。そしてアンナの設定と同時代に写譜を勤めていた女性もやはりいたんです。
ですから、こうした何人かの女性の存在を融合して一つのアンナというキャラクターを登場させています。
司会 : もっとお話し伺いたいのですが、これからみなさんご覧になりますのでこれでだんまりとしましょうか…ということでアニエスカ・ホランド監督の舞台挨拶、これで終了です。
ホランド監督 : アリガト…
司会 : どういたしまして。
(拍手の中フォトセッションへ)
2006/10/27 TOHOシネマズ六本木ヒルズ No5
司会進行 襟川クロ 通訳 冨田香里
【劇中代表楽曲】
「第九交響曲」
「エリーゼのために」
「弦楽四重奏曲《大フーガ》」
「弦楽四重奏曲第15番」
「弦楽四重奏曲第14番」
「交響曲第7番」
「ピアノ・ソナタ第32番」
「ヴァイオリン・ソナタ第7番」
「ピアノ協奏曲第4番」
他
【劇中楽曲】
(メインタイトル)
弦楽四重奏のための《大フーガ》変ロ長調Op.133
(本編)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58〜第2楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章(ベートヴェンのピアノ演奏と歌)
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章(アンナのピアノ演奏)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58〜第2楽章
ピアノ、合唱、オーケストラのための《合唱幻想曲》Op.80
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章
バガデル イ短調WoO59《エリーゼのために》(シュレンマーのピアノ演奏)
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111〜第2楽章(シュレンマーのピアノ演奏)
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第2楽章(オケのリハ場面)
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1〜第3楽章
ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調Op.30-2〜第3楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第3楽章
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調Op.131〜第7楽章
交響曲第7番 イ長調Op.92〜第2楽章
弦楽四重奏曲第9番 ハ長調Op.59-3《ラズモフスキー第3番》〜第2楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第1楽章(初演の場面)
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第2楽章(初演の場面)
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章(初演の場面)
弦楽四重奏のための《大フーガ》変ロ長調Op.133(ベートーヴェンのピアノ演奏とヴァイオリン演奏)
弦楽四重奏のための《大フーガ》変ロ長調Op.133(ベートーヴェンのピアノ演奏)
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調Op.131〜第6楽章
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調Op.18-6〜第4楽章
弦楽四重奏のための《大フーガ》変ロ長調Op.133(初演の場面)
弦楽四重奏曲第15番 イ短調Op.132〜第3楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章
(エンドロール)
弦楽四重奏曲第9番 ハ長調Op.59-3《ラズモフスキー第3番》〜第2楽章
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111〜第2楽章
交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱》〜第4楽章
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