ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

監督 : ニック・パーク

スーパーバイジングアニメーター : ロイド・プライス

記者会見

2005/10/23 東京国際映画祭『ウォレスとグルミット』

「もし、グルミットがCGによるモノだったならば、今の彼は存在しなかったことでしょう」と会見で言い切ったニック・パーク監督。「アニメーターが直接手で触って動かして演技をさせてゆく。それが大きな魅力であります。アニメーターの心、魂が粘土に乗り移って観る者に伝えられるのです…」と、会見でニック・パーク監督は非常に朗らかな表情で語った。

作品史上初、長編アニメーション作品賞にノミネートされ宮崎駿監督(長編アニメーション 作品賞受賞)の「ハウルの動く城」とのアカデミー賞争奪戦がいよいよ見ものとなってきた本作について、東京国際映画祭2005での来日記者会見での質疑応答をふり返る。

Q : 今回初めての長編クレイアニメーションですが、長編ということで特段の苦労は?

ニック : やはり総てが一こま一こまの撮影を重ねてゆく以外に無く、教会のシーンでは100体以上のキャラクターが登場して、これは本当に大変な手間が掛かりました。

Q : クレイアニメーションならではの監督のこだわりはどんな事ですか?

ニック : 今回初めての長編作品になりましたが、だからといって急に洗練されたものになったりすることはしてはならないと心がけました。前作『チキンラン』でもそうでしたが、何よりも仕上がりの素朴さが、クレイアニメーションの最大の持ち味だと思うからです。こうしたアニメには手作りのぬくもりが大事なのです。

大勢の人手を投入してその各人が緻密に作業を進めるようなことをしてしまうと、どうしても洗練されすぎてしまう感じになってしまうということに陥りがちです。そうではなくて、例えば粘土に指紋が映り込んでしまったとしても、それは手作りのひとつの姿なのですね。
アニメーターが直接手で触って動かして演技をさせてゆく。それが大きな魅力であります。アニメーターの心、魂が粘土に乗り移って観る者に伝えられるのです。

Q : 今回、ウサギのキャラクターが大活躍ですが、どのようなきっかけでしたか?

ニック : 5年程前からスティール・ボックスとアイデアを練ってきましたが、私は癖のようにいつもキャラクター風のいたずら書きをしていて、それらの中に今回のウサギや野菜たちも描いていたわけです。あるときこのウサギが家庭菜園から野菜をチョコチョコと盗み出してゆくさまは面白そうだなと思いつきました。そしてこれを土台に今回の長編作品ということで何かもうひとつ新しい展開を取り入れることにしました。

これまでの短編作ではフィルム・ノアールやヒッチ・コックの世界などにも触れてきました。そして今回未だタッチしていないジャンルが何か無いか思い巡らしてところ、'30年代のユニバーサル映画の得意としたホラー映画を思いついたんです。

ある日ブリストルのパブでスタッフと飲んでいたときにひらめいたアイデアでしたが、それはまさに衝撃的で、雷に打たれるか金脈を見つけ出したかのような気分でした。それから次々とアイデアが出てきましたが一言に言いますと「ベジタリアン・ホラームービー」を作ろう!ということになりました。それで、"狼男"ならぬ"ウサギ男"が登場するに至りました。

Q : 監督の作品は随所に英国的な様子がみうけられますが、世界的に公開されるにあたって、このままお国柄を表現しようと思ったのですか?

ニック : 英国的と言われると困ってしまいますが、そこがウチの特色と言えるでしょうし、正直言ってこんな雰囲気になってしまうのです(笑)世界で公開されることになって改めて自分たちの作品が英国的だと気づきました。

この度は大変大きくメジャーな会社であるドリームワークスとの提携になりましたが、我々が世界に向けての長編映画をつくるにあたり製作総指揮のジェフリー・カッツェンバーグ氏には我々の今までの(英国らしさの出ていると言われる)作風を好意を持って理解した上での提携をして頂きましたので、私たちも安心して従来のスタイルで製作出来たのです。

六本木ヒルズ49F
登壇者 ニック・パーク、ロイド・プライス(スーパー・バイジング・アニメーター)
司会 長谷川洋子 通訳 竹内万里

T.Tomonaga

ストーリー

年に一度のお祭り“巨大野菜コンテスト”まであと数日。町中の人々が丹念に育て上げ てきた大きな野菜の手入れに精を出す中、畑を荒らすウサギが大発生!畑の野菜を 守るため、発明家ウォレスと愛犬グルミットは、ウサギ回収マシー“BV6000”をつくる が、彼らは果たして野菜を守ることができるのか?

ニック・パーク監督について

1958年イギリス・ランカスター州プレストン生まれ。13歳頃から映画制作を開始。89年にウォレスとグルミットの初登場作品である『チーズ・ホリデー』を手がけ、その後『快適な生活』(89)、『ペンギンに気をつけろ!』(93)、『ウォレスとグルミット』(95)でアカデミー賞最優秀短編アニメーションを受賞。現在まで世界で80を超える数々の賞を受賞しているクレイ・アニメ界の巨匠。97年にはその功績が称えられ上級勲爵士(Commander Of The Brithish Empire)を贈られた。

アワード

アニー賞 全10部門制覇!!

第33回アニー賞受賞一覧】
作品賞 
アニメーション効果賞(ジェイソン・ウェン)
キャラクターアニメーション賞(クレア・ビレット) 
キャラクターデザイン賞(ニック・パーク) 
監督賞(ニック・パーク) 
音楽賞(ジュリアン・ノット) 
美術賞(フィル・ルイス) 
ストーリーボーデイング賞(ボブ・パーシケッティ)
声優賞(ウォレス役:ピーター・サリス)
脚本賞(スティーヴ・ボックス/ニック・パーク/マーク・バートン/ボブ・ベイカー)

※過去受賞作品
『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』『ポカホンタス』『トイ・ストーリー』『キャッツ・ドント・ダンス』『ムーラン』『アイアン・ジャイアント』『トイ・ストーリー2』『シュレック』『千と千尋の神隠し』 『ファインディング・ニモ』『Mr・インクレディブル』


2006 BAFTA 英国映画賞

2/19(日)に英国で最も権威のある"英国映画テレビ芸術アカデミー(The British Academy of Film & Television Arts, 通称BAFTA)"より、本年の各賞の受賞作が発表され、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」が見事、英国映画賞を受賞しました。英国映画賞はその名の通り、イギリス制作の映画の中で、最も優れた作品に贈られる賞であり、本賞を"アニメ作品"が受賞するのは、史上初!!

受賞「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」

ノミネート作品
A Cock and Bull Story, A(日本公開未定)
Festival (日本公開未定)
ナイロビの蜂
プライドと偏見

※過去受賞作品 My Summer of Love(05 日本未公開) 運命を分けたザイル(04)   Warrior, The(03 日本未公開) ゴスフォード・パーク(02) リトル・ダンサー(01) 僕の国パパの国(00) エリザベス(99) ニル・バイ・マウス(98) 秘密と嘘(97) 英国万歳(96) シャロウ・グレイヴ(95) 1994 シャドウランド(94) クライング・ゲーム(93)

 


 

『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 >>公式サイト
2006年3月18日(土)より、シネカノン有楽町ほか全国ロードショー
配給:アスミック・エース


↑go to PAGE TOP

 
 HUIT インデックス

TOP

ART

FASHION

MUSIC

ENTERTAINMENT

MASS MEDIA

LITERATURE

 
 特集

MOVIE TOP

映画 大18回東京国際映画祭

映画 大停電の夜に

 

 

 


ニック・パーク監督

スーパーバイジングアニメーター : ロイド・プライス




Copyright: TM & (C) 2005 DREAMWORKS ANIMATION

Copyright: TM & (C) 2005 DREAMWORKS ANIMATION

Copyright: TM & (C) 2005 DREAMWORKS ANIMATION

Copyright: TM & (C) 2005 DREAMWORKS ANIMATION


 

 

 

サーチエンジン [MORE] [NEW WINDOW]