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| ■映画「ボン・ヴォヤージュ」 メゾン・モエ特別試写会
スペシャルトークショーが11月3日、青山スパイラルホールにて行われました。
「王様のブランチ」(TBS系)で映画の最新情報を紹介するコメンテーターとしておなじみのLiLiCoさん、映画雑誌プレミアの編集者で、前サッカー日本代表・トルシエ監督の通訳をされていたことでも有名なフローラン・ダバディさんがゲスト出演。 クレア編集長 : こんにちは。クレア編集部の河野と申します。メゾン・モエ試写会イベントご参加くださいまして誠にありがとうございます。応募のお葉書にモエと一緒にどんな食べ物を楽しみたいですか?
という質問の答えを書いていただきました。「やっぱり山盛りのキャビアと飲みたいです」というゴージャスな意見から 「和菓子とシャンパン意外と合うんですよ」
「さくらんぼをひとつずつ食べながら飲むととっても幸福な気持ちになります」などが印象に残りました。本日は文化の日でありますけどフランス文化のその象徴と言えるシャンパンとシネマ、そのふたつを存分に味わっていただきたいと思います。 LiLiCo : どうもありがとうございました。それではここでさっそく今日のスペシャルゲストフローラン・ダバディさんです。 ダバディ : (風船を持って登場) 今日のテーマのモエの美学から言って、ちょっとかわらしい雰囲気をこのトークショーに是非欲しいです。 LiLiCo : 一緒に浮いちゃいそう。 ダバディ : 最後にこうLiLiCoさんとこう、そういう演出がありまして。 LiLiCo : そういう演出ですね、今日。自分でも楽しみにしております。(笑) ダバディ : そうですね。 LiLiCo : みんな持ってますか? はーい ! もう空っぽという感じの人もいますけど。(笑) ダバディ : いま何時ですか? LiLiCo : えーっと、いまですね、3時半。 ダバディ : ちょうどいいですね。(笑) LiLiCo : ちょうどいいですよね。
それでは今日のステキな昼下がりに乾杯 ! ダバディ : これ、すごくかわいいですね。 メゾン・モエが発明した、このシャンパーニュのフルートのニュー・ミニボトルで飲めるのすごく好きなんですよ。 LiLiCo : そうですよね、これすごく。 ダバディ : やっぱりメゾン・モエの、先ほどクレアの編集長がフランスの文化の話をなさったんですけれども、ひとつのキーワードが美学だと思うんですよね。前から私はモエと一緒にいろんなイベントで仕事をしまして、例えば場所の選びかた、私がとっても好きな、それも建築的に、このスパイラルビルとか、またこういうボトルのデザインとか、また今日の映画の選択、チョイスはどういう映画にするかとか、 ひとつのイベントとか、 ひとつのメゾン・モエの美学の世界が全部洗練されていて素敵ですね。 LiLiCo : 含まれてますよね、ステキですよねー。ダバディさんはどんな時にモエを飲んでますか? ダバディ : (笑) そこにはいつも飲んでますって言えば、その美学がちょっと…(笑) LiLiCo : そうですよね。大きな壁にぶつかっているときに飲んでね、また新しいアイディアが浮かんだりとか。 でもフランスにいる頃から? フランスご出身ですものね。 ダバディ : そうですね。日本ではお酒の文化と申しますと「とりあえずビール」とかっていうような言い回しがあるんですけど、フランスも格好のつけ方だと思うんですけども、やっぱりシャンパンとかまた高級なワインを普通の生活に普通に飲むっていう格好のつけ方がありまして、どっちかっていうとドイツとかイギリスがビールの文化でしたら、フランスは普通にシャンパンを飲みますね。 LiLiCo : なるほどねー。今フランスの出身を、多分みんな気になっていると思うんですけどいつ日本に来たんですか? ダバディ : ちょうど98年の秋ですから6年目ですかね。 LiLiCo : え、それまで日本語を。 ダバディ : あ、日本語はパリの大学で二十歳になってから勉強してから来ましたので、日本語は合わせて8年ぐらい勉強してますよ。 LiLiCo : うまいですよねー。 ダバディ : シャンパンを飲みながら勉強、けっこう話をするときに勇気が必要じゃないですか。たとえば、いくらなんでも文法の話とかきちん学校でしたとしたとしても、まぁちなみにフランスと日本は似てるんですよ。教育っていうか、文法、文法…ばっかりで会話はあまり練習しないで日本語とか英語を話す機会が無いから、ちょっと飲んでそこから開放感があって、すっかり飛び込んで話しましたよ。 LiLiCo : 私も先ほどプロフィールを見させていただいて、ものすごくビックリしたんですけど、ダバディさんいくつだと思いますか? 年齢。 ダバディ : いくつだと思いますかって言われても…。 57歳です。 LiLiCo : いやいや… はっはっは (一同笑) ダバディ : 57歳ですけど、毎日飲んでますから若く見えますね。(笑) LiLiCo : 30歳ですよね。 ダバディ : ええ、おととい30歳になりました、はい。 LiLiCo : かなり驚きですよね、私年上かと思ってました、ずーっと。 ダバディ : そうなんですか? LiLiCo : 私34歳なんですけど。あのね、ダバディさんといったらトルシエ監督の横で、トルシエがガーッと言ったら、横でガーッと言って、次の日の新聞におんなじ顔でガーッとなってるのが、多分それがみんなのイメージだと思うんですけど。 (会場笑) ダバディ : ある程度の年齢がないと、こういう素振りを見せてはいけないんですかね? 逆に若いうちにですね、無意識でこう、冒険心を持ってなんでもあると思う。 LiLiCo : やっぱり落ち着いてるからー。ガーッとなってると思うと落ち着くみたいな、"どっちなんだ? " みたいな感じなんですけれども。 ダバディ : それはシャンパンの影響なのかもしれません。 LiLiCo : あ、なるほどね。(手に持っている風船が気になり) 不思議な感じですよね。放しましょうか。なんか迷子の気持ちになってしまいましてですね、風船をもったらどこにいるか、ここにいますよーって感じで。 ダバディ : じゃあ自由に。 LiLiCo : いいですか、自由に羽ばたかせて? どうぞ〜 (笑) すっごい勢いで飛びますよね。ガスが入ってますから、バブルな感じで泡と一緒で。 でも、 モエを飲んでるときは何と一緒に? どういう食べ物を食べながら? ダバディ : ふたつのコンセプトがあると思うんですよ。わたくしは先ほど申し上げた美学なんですけど、やっぱりシャンパンていう文化はそれもビールと違ってシャンパンていうお酒の色が美しいんですし、この泡が立つプロセスというのは最近アーティスト達にヨーロッパでは研究されて本当にひとつのアートですよね。 私はシャンパンを持つ、こういうちっちゃいフルといいますけど、大きなものを手に持って、手に持ったところでそれこそがひとつの演出になっていまして、ほかのものが必要ないと思うんですよね。 こうガンガン飲むものではなくて敢えて言いましたらファッションのアクセサリーのような意識で手に持って、例えば葉巻の文化もあるじゃないですか、葉巻はタバコと違ってどんどん次々と吸うものではないんですよね。 香り、空間、空気を味わうということでシャンパンは一緒だと思うんですよね。どんどん飲むっていうよりも、持ってひとつの雰囲気、ひとつの絵をつくる。 敢えてまた、第二のコンセプトとして料理の話をしますと、それも料理と一緒にワインだけっていう先入観があるんですけども、この前モエの食事会に羊の料理と合うシャンパンっていうテーマでいろいろ体験しましたが、服部先生の食事会でしたがやっぱりシャンパンを非常にこう最近の3つ星のフランスのレストランなどで研究されて、独特な後口からでも LiLiCo : 味の濃いものでも負けないですし、すごくまろやかに感じますものね。 ダバディ : 魚もお寿司にはとても合うんですけども、個性のあるネタ、私はどっちかというと光系。(一同笑) すみません。光ってるじゃないですか? 美しくそれも比喩的に申し上げますと。 これはさばとかおいしいので最高ですね。(笑) LiLiCo : やっぱり、日本食大好き。 ダバディ : 大好き。(笑) LiLiCo : なーるほど。でもモエってほんとにお寿司でも先ほどおっしゃったようにお肉でもお魚、私サーモン、スモークサーモンとか、私はスウェーデン人なのでサーモンがメインなんですけども、よく合いますもんね。 ダバディ : それもひとつの国とかフランス料理に合うとかっていうことではなくて、やっぱり、それこそ楽しいのは想像していないこの料理と飲んでみるとか。 LiLiCo : そうですよね、昨日モエ・エ・シャンドンのプロモーションをされてます龍円さんにお話を伺ったんですけれども意外と韓国の料理と。 ダバディ : あー、想像できます。サムギョプサル、あの豚の三枚肉と合いそう、今日試します。 LiLiCo : なんか、みんなだんだんお腹が空いてきたような感じになってきました。 ダバディ : でも いいですね、シャンパンと言えばファッションという世界があって、ややこう おしゃれのいい意味でも固い雰囲気もあれば、普通に食事のとってもこう包容力のある世界のどこでも入りますよね。 LiLiCo : そうですよね。 ダバディ : だから結構シャンパンといいますと昔だったらアジアだとちょっと上流階級の人とか、特権階級の人が飲むもの、でもそうではないんですよね。シャンパンは誰にでも平等なフランスの歴史から言っても貴族とか飲んでるものだけではないんですよ。 それを知ると別に固くなって、「私はちょっとシャンパンの文化はをおしゃれに持つとか知らない」 いやぁ、とんでもないです。挑戦 ! LiLiCo : うーん、もうそろそろね、クリスマスですものねー。1階の方にブティックがありますね、見に行きました? たくさんケースとかグラスとかたくさん売ってたんですけどもツイングラス見ました? ダバディ : オー ! ツイングラスは LiLiCo : クリスマスにモエ・ロゼと白のカップルでね、飲むのもいいんじゃないかなってね。 ダバディ : そうだね、恋人がいてもいなくても。(笑) LiLiCo : いなかったら誰と飲みますかね? (笑) ダバディ : ひとりでも、乾杯。 (笑) LiLiCo : でもかっこいいですよね。 ボトルのかっこよさもありますし、持っているだけで女性らしい感じにもなりますしね。女性がいつもこうわーっとやっているのが言葉使いも落ち着いて。 ダバディ : それもそうですね。フランスの女性は正直に言うとビールとかはあんまり飲まないんですね。それもある先入観かもしれないですけど、 ビールといえばちょっと激しい男の文化といいますか、たとえばスポーツに行った時にサッカーの試合の前に酔っ払ってガーッと飲むとかいうイメージがありまして、決して女性の立場から言ってエレガントではないということで、やっぱり今LiLiCoさんがおっしゃった持つエレガンスとか、女性がおしゃれに自分のそういう美をみんなを魅了させる、誘惑させるようなシャンパンみたいなものを、或いはとっても品のあるウィスキーみたいなもののほうですね。 LiLiCo : 本当にゆっくり、楽しくね。ビールが激しく… あ、なるほどなぁ。 ダバディ : ビールは逆に言うと、家庭料理とかに合いますし、フランスの家庭料理っていうとベルギーなんですけど、やっぱり女性だったらそこにもこう、ビールがジーンズでしたら、シャンパンはロングドレスじゃないですか。 LiLiCo : ああそうですよね、ファッションまで影響しますよね。私あの、昨日ですね、フランスの方と一緒に飲んでまして、ビールを頼んだんですけど、ビールはガーッて確か飲んでますよね? ダバディ : 飲んでます、飲んでます。 LiLiCo : 相手の男性の方はちびちび…飲んでるから、なんか泡無くなっておいしいですか? みたいな感じだったんですよ。 ダバディ : シャンパンで良かったんじゃないですか? LiLiCo : そうなんですよ。欲しかったんです、そう。 ダバディ : さりげなく出してあげれば。 LiLiCo : そう。ていうかねぇ、フランスの男性はね、ほんとにね何ですか? (笑) 皆さんの誘い方。 皆さん誘われたことありますか? フランスの男性に。(会場には誰もいない) なかなか無いですよね。 ダバディ : 無いですねー。 LiLiCo : あのねビックリするんですよ、みんなああいう風に、なんていうかなぁ (笑) くさい台詞でねぇ、 みんなそうですか? ダバディ : でもそれは口説きとかいうんじゃなくて、これからの映画にも出てくると思うんですけど、いつも毎日自分が俳優気分で何かの物語を作っているっていいますか、たとえばデートの時にも映画のワンシーンのようなこの瞬間が結晶されるような、いろいろ映像とかも含めて小説みたいなワンシーンを思っているというか、浮かんでくる頭に。あ、それは別にあなたを口説いてこういうような作戦というよりも、ふたりのこういう絵が考えている演出も含めてあるんじゃないですかね。それは敢えて言えば必要ないですし、(笑) 全然意味もないですし、ひとつのそれも美学ですかね。 LiLiCo : いや、私ほんとにびっくりするんですけども、例えばダバディさんと話しているとします。 そしたら彼が走ってきてダバディさんのところに行って「どうもこんにちは」っていって、自分の背中の後ろの花束を私に渡してくるわけですよ。 ダバディ : オーッ (笑) LiLiCo :わかります? その状況。だからダバディさんには見えてないわけです。その花束はね。でも私には目の前にあって、なんかわかんないから取っちゃったもん、普通に。(笑) そういうの見ると、な〜んかフランスの男性はほんとにねぇ、みんなにやさしくてさ〜あ、とか思っちゃうじゃないですか。 でも話すると深く考えてたりしてますよね。 ダバディ : あとはやっぱり、お互いのコミュニケーションでファッション誌とかで、あらゆる国の女性と話をするんですけど、どんな国の女性でも電話より手紙を恋人とか大切な人からもらいたいとか、やっぱり大切なプレゼントをバッグだったり物質的な時計とかっていう高いものまではいかず、ひとつのバラの花とかそれにこだわってる女性の感性とかセンシビリティが世界共通だと思うんですね。 フランスの男性のずるさはそれを聞いて把握した以上で応えてるのかもしれませんが、もともと女性だれでも花と手紙とかが好きじゃないですかね。 LiLiCo : 好きですよね。お花もらったら嬉しいですよね。やっぱりダバディさんも? ダバディ : 私の名前はフローランていうファーストネームでラテン語で"花が好き"っていう意味がある。珍しくね、フランスの名前は日本の名前みたいに意味がニュアンスとか無いんですけれども、私の名前だけは何故か花が好きってことだからその使命を感じています。 LiLiCo : いやー、ほんとにね、すごく女性らしくて言い名前ですよね。とってもきれい。本名ですよね? ダバディ : はい、だから花が大好きなんです、もう。「下さい」 LiLiCo : (笑) わかりました。じゃ今度。 いま誘いかたの話も十分に伺ったんですけれども、フランスとかいろんな国に暮らしてきてるわけですよね? ダバディ : もともとフランス人と言いましても、母がアルメニア人、ロシア人とフランス人のハーフで、父がイタリア人とフランス人のハーフなので、ほんとにフランス人の定義はわからないんですけれども、住んだのはパリとニューヨークとロサンゼルスと東京ですね。都会ですね。 LiLiCo : でもフランスはすごく若い頃だったんですか? ダバディ : でも生まれはパリで高校までパリだから、やっぱりパリっ子ですね。どっちかってと言いますと。 LiLiCo : 一番日本と普通にお誘いをするとかそういうのではなくて生活の中でなにが一番違ってましたか? 何が一番びっくりでしたか? ダバディ : 多分フランスの方は仕事が人生の目標ではないんですね。それはいい意味でも悪い意味でもフランスの経済が非常に悪くなってますから、非常に人生を快楽主義ではないんですけれども、何故生きているのか?
哲学的に考えてもわからないんですけれども、ただわからないからこそ、変に死ぬまでがんばるよりも一瞬一瞬の好きな人との時間を思いっきり楽しむ、好きな人に好きとか友達であっても、恋人であっても、親であっても、好きっていうことを今言わないと明日はいないかもしれない。 LiLiCo : あー、なるほどねー。結構スウェーデンに似てますね。そうですかスウェーデンも人生をいかにどういうふうに楽しむか。 早く週末になって欲しい。学校も金曜日は早く終わる。 ダバディ : 学校は週末は木曜日に終わります。 LiLiCo : えーっ ? ! ダバディ : あのー金曜日に終わるってことを想像して、金曜日でどうせ終わるなら、木曜日に終わっても一緒じゃんていう(会場爆笑)、ていうことで、月曜日もね、月曜日も日曜日の夜は田舎から帰ってくるんですよね。でもまあ、日曜日の夜は遅く帰って疲れて、次の朝は仕事はできないっていう、どうせこういう流れでしたら月曜日の朝を一応サボっても一緒じゃんていうことです。 LiLiCo : (笑) やっぱり、ヨーロッパってねー。 ダバディ : だめですねー。 LiLiCo : だって日本てね、日曜日とかね、お買い物とか外へ出でお店とかね全部やってますよね、買い物するのに。(ヨーロッパは)全部休みですからねー。 "だって私たちだって休みたいもん"て店員さんが思ってるんですもん。 ダバディ : だから、それは逆に日本に来て何故か日本に住んでいて、日本以上に刺激を受ける街は東京とかないっていうのは、やっぱり毎日生きています。生き生きしていて店も日曜日も休日もやってますし、やっぱり今話したフランスのおしゃれの文化、おしゃれをしたいっていう女性の努力っていうものも、最近はフランス以上ヨーロッパ以上に私は結構アジアに見ると思うんですね。韓国とか中国の上海にも最近よく行きますけども、また東京はみなさん日本の女性は特に努力をして自分の美学とかを探す過程とかは、それはもう今世界一だと思うんですよね。なかなかフランスはもうその辺でそこまでの努力はしない、逆にビールとジーンズに戻っちゃったっていう逆に日本のファッションの勢いっていうのはすばらしい。 LiLiCo : ほんと感じますしね。こうやって二人とも海外から来て日本に来るとやっぱり、日本人にしかない美しさ、私いっぱいあると思うんですよね。 ダバディ : はい、美学、感じてる何かの美は、その感性はすぐれてると思います。 LiLiCo : そうなんですよ。すごくいろんなことに興味を持ってくれたりとか ダバディ : あ、好奇心はまさにLiLiCoさんがおっしゃるように、私はいつも言うんですけど日本で日本人のいいところ日本人は根本的にやさしいとかそういうのはありますけども、いやそうではなくて、
これから将来につながる何かこの国はもっともっと発展して、もっと将来は元気明るいっていうことは知的好奇心だと思うんです。 LiLiCo : 最近、特にその辺感じてます。だから今日も来ていただいて、いろんなお話をきいていただいてるわけなんですけども。 ダバディ : 乾杯 ! LiLiCo : (笑) 乾杯。 いろいろ話を聞いてみたいと思うんですけど、シャンパンと映画つながりますよね。 ダバディ : 美学っていうところでまた、これからみなさんご覧になる映画のなかでも、ファッションとかをきちんと、ファッションのセンスとか衣装も考えられていて、貴族の方々が出ている、貴族の世界が描かれている映画でもあるので、そのなかのひとつひとつのおしゃれっていうのはシャンパンの世界がすごい映画の中でも出てきますから。 LiLiCo : 他にもモエが出てくる映画がたくさんあるんと思うんですけど、あと短編物でもすごく面白いなぁって思ったのは、短いキノっていう短い短い短編が、ほんとに5本ぐらいのがあって、すごく疲れたときにそういうのを見ると癒されるような作品なんですね、全部。 ダバディ : そうですね、サッカーの前に日本に来たときは映画の雑誌の編集者で。 LiLiCo : そうですよね。 ダバディ : 私の父は映画の脚本家で監督で、 この映画に出ているイザベル・アジャーニをデビューさせた映画、73年なんですけど私の父の映画なんですよ。なので皆さんが家族みたいで。 LiLiCo : そうですよねー。 ダバディ : あのでも、シャンパンの話に戻りますと、シャンパンと映画とかメゾン・モエのひとつの申し上げたいんですけど、やっぱりこういうような伝統、と文化、歴史のあるメゾン、いわゆる家は酒のための酒ではないと思うんですよね。みなさんが商売とか酒たくさん飲めばいいっていうよりも、ひとつの文化を広めたいと思うんですよね。だからそこには酒があって、映画があって、建築があって、いろんなコードがあって、文学があって、酒が人間の文化の中心になるひとつのエレメントというコンセプトで昔からあるんですよね。だからそういうことを見て逆に、それと同時に映画も我々の文化にもシャンパンがある、そういうお互いの関係がありますね。 LiLiCo : 普通は、普段はどんな映画が一番好き ? ダバディ : 私はまさに娯楽映画はあまり好きじゃないんです。 いわゆる単に落ち込んだときに現実離れをしたいから、アクション映画を見て毎日のことを忘れるっていう映画は好きじゃないんです。私は映画はアートだと思うから人にショック、刺激を与えて、そのショックにしたがって人の心が成長してほんとに中から感動して動かされて人間として成長するもの、だからこの映画みたいな、人間ドラマまたは歴史を背景に持った映画、やっぱり人を勉強させる映画、この映画もフランスの歴史としては第二次世界大戦について描いてありますけど、それについての知識を持たない方が見ても、それがきっかけになってもっと知りたいとかね。 LiLiCo : そうですね、はい。最初はコメディタッチではないんですけど、面白いくすっと笑えるところもたくさんあるんですけれども、 ダバディ : もちろん、もちろん。 LiLiCo : 裏にある時代がね、戦争の時の時代だからまっすぐ進みたい道に進めない。 どうしてもこう、会いたい人には会えないそういうことがすごく描かれてますよね。 ダバディ : まさにLiLiCoさんが今おっしゃってるように裏にチラッというコンセプトですね、フランスの映画はもちろんユーモアがあって娯楽がないってことはない、笑うんですけど、それで決して終わってほしくないっていう監督の考えがありまして、その裏に人を考えさせる " じゃあどうですか? 考えなさい" っていう姿勢はフランスの映画の一番の哲学だと思うんですね。 LiLiCo : そうですよね。残りますよね。そしてまた、成長したときにもう一回何年かたって見たくなるような映画ですもんね。 ダバディ : その時また、自分が成長したところのその映画の新たな見方も。 LiLiCo : いろいろ変わると思います。今日はほんとにステキなお話もっとお伺いたいんですけれども、お時間になりましたので。風船とともにそれでは。 (笑) ほんとにステキな話ありがとうございました。ダバディさんでした。ありがとうございました。
2004/11/3 青山スパイラルホールにて text & photo : HUIT
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