人類と地球が滅亡するまでの" 驚愕"のシナリオを、元アメリカ副大統領のアル・ゴアが「地球温暖化」を通して伝える、
衝撃的で感動的な物語。
―― 受賞・ノミネーション一覧 ――
・アカデミー賞 2部門ノミネート 長編ドキュメンタリー賞/
オリジナル歌曲賞"I
Need to Wake Up"
・ワシントンDC地域映画批評協会 最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞
・ロサンゼルス映画批評協会 ドキュメンタリー/ノン・フィクション映画賞受賞
・ゴールデン・サテライト賞 ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
・ナショナル ボード オブ レビュー ドキュメンタリー映画賞 受賞(昨年は『皇帝ペンギン』が受賞)
・2007年スタンリー・クレーマー賞 受賞確実
映画『不都合な真実』
元アメリカ合衆国副大統領、アル・ゴア氏来日記者会見
司会
本日のスペシャルゲスト、元アメリカ合衆国副大統領、アル・ゴア!大きな拍手でお迎えください。
A.ゴア
ドウモアリガトウ、Thank you very much for..クロさん、ドウコアリガトウ…(と日本語で)
クロさん、そして朝日新聞社さまにはこの会見を用意頂き感謝いたします。そして私の個人的友人も何人か来てもらいましてありがとうございます。また、本日起こしの皆様全員にお越し頂きましたこと感謝いたします。
これからご覧になる映画の中で私のスピーチは十分お聞き頂けますので、この場ではごく簡単に短くいたします。
さて、人類史上始まって以来の気候の変化を迎えいる今、これは人類最大の危機だと思っています。
この数十年で人類の人口は4倍に膨れ上がり、我々の持つテクノロジーは1000倍もの力を持つことになりました。
これにより私たちは結果的に地球の健康状態の悪化を招いてしまいました。
しかしながらこの問題危機を救う解決策もありますし、十分な時間もまだ残されていると私は信じています。
この映画をご覧になっている間にも刻々と危機は迫っているのですが、それと同時に様々なチャンス、生活を向上させる機会に接している時でもあると考えて頂きたいのです。
英語ではクライシスという言葉は警鐘を鳴らす危険の部分だけを示していて、余り希望といった明るい兆しはクライシスと言う言葉からは見出せません。
しかし日本語ですとクライメット・クライシスの言葉は"気候の危機"と表されるようですね。
この「キキ」という言葉の始めの"危"の部分は正に危険を意味するのですが、その次の"機"の部分は機会…チャンスの意味を含んでいます。
初めにもお話したように地球温暖化の問題は人類が直面する最大の危機でありますが、同時に人類とっての様々な機会を含んだ危機でもあります。
日本のみなさんは「京都議定書」により、京都からいち早く世界中に向けてこの問題に取り組む姿勢を示し、そのホスト国をも務めました。これは歴史的に残る1ページであり、温暖化解決の大きな転換期になるだろうと感じます。
この問題には、私達の国アメリカがリーダーシップを取るべき立場にありますが、お恥ずかしながら今後もより一層国を説得しなければならない状況にあります。しかしこの映画にありますようにアメリカそして他の諸国でも、様子が変わってきています。
我々はこの危機を救うための解決策を色々と掴みだしました。そして次に必要なのは更なる行動をするハッキリとした意思だと思います。この行動をする意思が、地球を回復させる資力そのものに成って行くのです。
皆さまに今日起こし頂いたお礼をもう一度申し上げると共に、この映画をご覧になり目と耳を傾けるだけでなく、心から受け止めて頂ければ良いなと思っています。
そして、皆さま一人一人がこの問題解決の一員に成って頂きたいと願う次第です。「ドウモアリガトウ!」
Q
さすがに沢山の講演をしてきたというゴアさんの話術は見事で、本当に聞き惚れてしまいました(笑)
勿論その内容も重大な事柄となりますが、こうした講演の中身を映画にしようと思ったきっかけはどんな事でしょうか?
A.ゴア
私は過去30年余りこの問題についてずっと語りつづけてきました。その中でいかに効率よく対話を進めるか…を常に念頭においてきました。
ホワイトハウスを去った後、この政治のシステムを変えさせるためには、とにかく個人単位、家族単位、地域社会単位…と、そんなふうに話し掛けてゆかなければ通じないと分かりました。
そしてアメリカの制度を変えるには世論を動かさなければならないと思ったのです。それには映画も有効だと思うのです。
Q
ゴアさんは幼少の頃から家族諸とも自然と仲良く過ごし、地球環境、自然という物への知識を深めてきていますが、地球温暖化の問題に取り組むことはやはり自身の使命だと思いますか?
A.ゴア
それは正に使命感に燃えています。
幼い頃私は一年の半分を大自然の中で過ごし残りを都会で過ごすといった、コントラストのある生活をしていました。ですから自然というものを大変大切に感じていました。
いま自然がこの様な危機に直面していて、地球そのものが病んでいるのですから、使命感をもって行動するしかありません。
5℃といいますと、例えば0℃〜5℃の差に意味をあまり感じないかもしれませんが、体温の36.5℃が41.5℃に上昇したらこれはかなり重篤な状況です。
もし、こんなに熱を出した場合、みなさんも当然医者に診てもらいその指示に従いますね?
そしていま、この地球がこんな発熱をしている状態なのです。
ですから、科学者たちが地球の病状に対して示しているアドバイスを受けて、当然のように治療してゆかなければならないのです。
司会
ゴアさんが再度日本で講演する事を願っております。ありがとうございました。(以降、フォト・セッション)
レビュー
この映画は観る事が出来る今、観ておかないとならない。それはドキュメンタリー映画だからではなく、私たちは今、本当に最後の岐路に立たされているからだ。
この星の温暖化は「不都合な真実」として、もう見て見ぬふりをしている段階ではないようだ。
この映画を観るにあたり、環境の問題や温暖化に対する専門的な理解は必ずしも必要ではない。
しかし映画にまとめられている情報は、一刻も早くそしてなるべく多くの人が知るべき内容ではないだろうか。
そして一度この「不都合な真実」について知ったのならば、一人一人が考え、なにかしらの行動をとらずにいられなくなる。でも、何も難しいことではない。映画を観て、そして感じるままに一人一人が出来る事をし始めれば良いだけ。何よりそれが大事なのだと気付かせてくれる。
『真実を知り、問題を突きつけられてしまうと、誰しもが態度を改めなければならなくなる…この変化が一人一人にとって、とても都合の悪い事になってしまう…』とゴア氏は言っている。
しかし、人類の英知と言うものがあるなら「不都合な真実」から「不可避な真実」へと認識を改め、きっと地球温暖化の危機を乗り越えられるはずだ…
蛇足ながら、編集者の私も試写をした昨年夏から本当に本当に些細なことだが、省エネを意識して実行するようになったのを記しておく。
2007/1/15 都内ホールで。
講演 元アメリカ合衆国副大統領、アル・ゴア
司会 映画パーソナリティ・襟川クロ、通訳 鈴木小百合
T,Tomonaga.
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