ショウビズ界の裏側に潜む"スキャンダル"という名の"秘密"...。
一人の女性ジャーナリストが15年前の"事件"を追い始める。
そこに眠る真実とは...。
世界が注目する監督、アトム・エゴヤンが紡ぎ出す一流のビジュアル・サスペンス。
ケヴィン・ベーコン(ラニー・モリス)
1958年7月8日 米・フィラデルフィア生まれ。
ニューヨークのスクエア・シアターの最年少学生となる。『アニマル・ハウス』(78)で映画デビューを飾る。『ダイナー』(82)や『フットルース』(84)の役をつかみ、『フットルース』で一躍スターダムに。主な出演作品には『結婚の条件』(88)、『トレマーズ』(89)、『JFK』(91)、『ア・フュー・グッドメン』(92)、『告発』(95)、『激流』(94)、『アポロ13』(95)、『スリーパーズ』(96)、『17 セブンティーン』(97)、『ワイルドシング
ス』(98)、『インビジブル』(00)、『コール』(02)、『エコーズ』(99)、『イン・ザ・カット』(03)などがある。2003年度のアカデミー賞とゴールデングローブ賞の最優秀作品賞部門にノミネートされた『ミスティック・リバー』(03)の名演が記憶に新しい。96年に『Losing
Chase』を初監督。2作目の監督作品となる『ラバー・ボーイ』(05)ではプロデューサーも出演も兼ねた。兄でミュージシャンのマイケルと"ザ・ベーコン・ブラザーズ"を組んでいる。
コリン・ファース(ヴィンス・コリンズ)
1960年9月10日 イギリス生まれ。
数々の舞台やテレビ、映画に出演するベテラン俳優。『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)で世界の観客を魅了した。主な出演作に『アナザー・カントリー』(84)、『アパートメント・ゼロ』(88)、『恋の掟』(89)、『サークル・オブ・フレンズ』(95)、『イングリッシュ・ペイシェント』(96)、『ぼくのプレミアライフ』(97)、『シークレット/嵐の夜に』(97)、『恋におちたシェイクスピア』(98)、『ロイヤル・セブンティーン』(03)、『スプリング・ガーデンの恋人』(03)、『ラブ・アクチュアリー』(03)、『真珠の耳飾りの少女』(03)、『Trauma』(04)がある。
アリソン・ローマン(カレン・オコナー)
1979年9月18日 米・カリフォルニア州生まれ。
テレビ映画「Sharing the Secret」に出演。その後『ホワイト・オランダー』(02)の'アストリッド'役で高く評価された。代表作は『マッチスティック・メン』(03)、『ビッグ・フィッシュ』(03)。最近、『The
Big White』(05)、『Flicka』(06)を撮り終えた。今後を期待される若手女優の一人。
レイチェル・ブランチャード(モーリーン)
1976年3月19日生まれ。
『Without A Paddle』(04)でミステリアスな死体として発見される'フラワー'役を演じ、最近では『Comeback Season』(06)に出演。主な出演作に『キャリー2』(99)、『ロード・トリップ』(00)、『ライ麦畑をさがして』(01)、『クライムチアーズ』(01)などがある。
デヴィッド・ヘイマン(ルーベン)
スコットランドの世界的に有名なグラスゴー・シチズンズ・シアターで、ハムレット、フィガロ、アル・カポネなど様々な役を演じ、初期の演劇時代を過ごす。『A
Sense Of Freedom』(79)にて国内で有名な俳優となる。ブルース・ウィリス、ケヴィン・スペイシーといったお馴染みの俳優たちと共演。『シド・アンド・ナンシー』(86)、『ジャッカル』(97)、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』(98)、『テイラー・オブ・パナマ』(01)など、これまで25本以上の映画に出演している。
モーリー・チェイキン(サリー・サンマルコ)
1949年7月27日生まれ。
主な出演映画は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90)、『いとこのビニー』(92)、『青いドレスの女』(95)、『普通じゃない』(97)、『スウィート
ヒアアフター』(97)、『ラブ&デス』(97)、『ポストマン』(97)、『エントラップメント』(99)、『アート
オブ ウォー』(00)などがある。
ソニヤ・ベネット(ボニー・トラウト)
1980年8月24日生まれ。
『Punch』(02)で、少女'アリエル'を演じ、一躍注目を浴びる。トロント・サン紙は「抑圧されない怒りと横柄さで焼けるように熱い」と評した。リメイク映画『The
Fog』(05)や『Catch and Release』(05)に出演。
アトム・エゴヤン[監督・脚本]
[エゴヤン・バイオフィルモグラフィ(西嶋憲生)]
エゴヤン的世界の核心にはいつでも「失われた何か」がある。取り返しのつかない何かは屈折した愛情や心 の傷となって人物に深く根を張り、『秘密のかけら』のモーリーンの木のように成長していく。
そこでは時間はただ回想されるのでなく、複雑な記憶の地下水脈として心の深部にしみ込んでいく。
アトム・エゴヤン(1960- )は同じトロント在住のクローネンバーグ(1943- )と並びもっとも国際的に知られたカナダの監督といえるが、これほど失われたもの(家族、記憶、失踪、死)に執着してきたのは、その特異な出自とも関係があろう。
エゴヤンは大学入学までカナダ西海岸の最南端ヴィクトリアで過ごすが、両親はアルメニアからの亡命者で3歳までエジプトのカイロで育った。ちなみに妹イヴはピアニスト、妻の女優アルシネ・カーンジャンもレバノン生まれのアルメニア人だ。アルメニア系のルーツは大作『アララトの聖母』(02)で描かれるが、紀元前からの王国アルメニアはたえず周辺国の侵攻を受け分断され、第一次大戦中のトルコによる大虐殺で多くのアルメニア人が流浪の民として離散した。少年期にはアルメニアの文化や言語を拒絶していたエゴヤンだがトロント大学で国際関係論を学ぶうち自らのアイデンティティと感受性の問題として、失われた母国とその文化を自覚するようになる。
10代前半からベケット、ピンター、イヨネスコらの不条理劇に惹かれ自らも13歳で処女戯曲『ドール』を執筆、演劇祭で上演したというから早熟だ。大学時代に映画に興味を持ち19歳で初短編『ハワードの送別会』(79)を自主製作。定年退職する老人をテープレコーダーの経営者の声が慰労する奇妙な映画だった。これが賞をとり、日常的なショッピングモールがセックスショップという不思議な『ピープショー』(81)などを連作、卒業の年にはオンタリオ芸術協議会の助成で25分の『オープンハウス』(82)を監督する。学生映画と思えぬ完成度・演出力で、家や家族の記憶への執着を老夫婦の奇怪なゲームとして描き、後のエゴヤン作品を予見させる(CBCでTV放映)。卒業後、タラゴン劇場の劇作家となる一方、84年に長編デビュー作『Next
of Kin』を撮り、マンハイム映画祭金のダカット賞、ジニー賞(カナダのアカデミー賞)監督賞と若くして評価を得る。
続く『ファミリー・ビューイング』(87)は家族・失踪・トラウマ・風俗産業・メディアとエゴヤン的モチーフが集結した初期代表作で、ロカルノ映画祭エキュメニック賞、トロント映画祭最優秀カナダ映画賞、ジニー賞8部門ノミネートと評価を決定づけた。モントリオール映画祭では『ベルリン・天使の詩』(87)でグランプリのヴェンダースが「この賞はエゴヤンに与えられるべきだ」と賞金を譲ったという逸話もある。その後も一貫して痛みや苦さを伴う繊細なテイストで複雑なストーリーテリングを展開、作家性の強いアーティスト的監督の地位を確立するが、カンヌの監督週間出品の『スピーキング・パーツ』(89)と『アジャスター(損害賠償調停員)』(91)、ベルリン映画祭ヨーロッパ芸術映画連盟賞の『カレンダー』(93、アルメニアで撮影)の3作は残念ながら日本では劇場未公開である。
2つの声によって語られる『秘密のかけら』は随所で過去の作品を連想させる。TVの使い方は『ファミリー・ビューイング』や『フェリシアの旅』(99)を、官能的なアリスは『エキゾチカ』(94)の美少女ストリッパー
クリスティーナを、というように。97年に日本初のエゴヤン劇場公開作となった『エキゾチカ』はカンヌで国際批評家連盟賞、ジニー賞8部門を受賞、世界50カ国でメジャー公開され(全米では500館配給)、ゾクゾクさせる魅力に満ちたジグソーパズルのようなストーリーテリングでエゴヤン的話法の完成を感じさせた。その文体はカンヌ映画祭審査員グランプリの『スウィート
ヒアアフター』(97)や続く『フェリシアの旅』でさらに洗練され、多層的語りを壮大なタピストリーに織りあげた『アララトの聖母』で一つの集大成にいたる。
ほかにTV映画やヨーヨー・マとのコラボレーション(『サラバンド』97)、ベケットの映画化、実験的短編(『アララトの聖母』の原初形というべき『アーシルの肖像』95など)、さらに美術インスタレーション「Close」(01ベネチアビエンナーレ)や「Hors
d'usage」(02モントリオール現代美術館)、96年以降はオペラ演出でも「サロメ」「Elsewhere」(オリジナルオペラ)「Dr.Ox's
Experiment」「ニーベルングの指輪」など、多彩な活躍ぶりだ。
2004年10月に東京でアトム・エゴヤン映画祭が開かれ、監督も来日予定だったが新作撮影のため果たせなかった。その新作が『秘密のかけら』である。『スウィート
ヒアアフター』の原作について「私個人にとってとても重要な問題がたくさん隠されていた」と語ったことがあるが、今回の原作にも彼自身の反映が数多く埋め込まれ隠されているはずだ。
1979 『ハワードの送別会』Howard In Particular(短編)
1980 『After Grad with Dad』(短編)
1981 『ピープショー』Peep Show(短編)
1982 『オープンハウス』Open House(短編)
1984 『Next of Kin』マンハイム映画祭金のダカット賞、ジニー賞監督賞
1985 『Men: A Passion Playground』(短編)
「In This Corner」(テレビ/短編)
1987 『ファミリー・ビューイング』Family Viewing ロカルノ映画祭エキュメニック審査員賞、トロント映画祭最優秀カナダ映画賞
1987 「新ヒッチコック劇場」Alfred Hitchcock Presents(テレビシリーズ/2エピソード)
1987 「新13日の金曜日」Friday the 13th: The Series(テレビシリーズ)
1988 「Looking for Nothing」(テレビ・短編)
1998 「新トワイライトゾーン」The New Twilight Zone(テレビシリーズ)
1989 『スピーキング・パーツ』Speaking Parts バリャドリド映画祭金のスパイク賞、サッドベリー映画祭最優秀カナダ映画賞
『Montreal vu par...six variations sur un theme(Montreal Sextet)Episode
4: En Passant』(短編)
1992 「Gross Misconduct」(テレビ) サンフランシスコ映画祭ゴールデン・ゲイト賞
1993 「Calender」ベルリン映画祭国際フォーラム部門芸術映画連盟賞
1994 『エキゾチカ』Exotica カンヌ映画祭国際批評家協会賞・フランス映画批評家協会賞外国語映画賞 バリャドリド映画祭銀のスパイク賞・トロント映画祭最優秀カナダ映画賞
ジニー賞作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、撮影賞、美術賞、衣装賞、作曲賞
1995 『アーシルの肖像』A Portrait of Arshile(短編)
1997 『スウィート ヒアアフター』The Sweet Hereafter アカデミー賞2部門ノミネート(監督賞・脚色賞) カンヌ映画祭審査員グランプリ、国際批評家協会賞、エキュメニック賞
トロント映画祭最優秀カナダ映画賞、 D・W・グリフィス賞アンサンブル賞、インディペンデント・スピリッツ賞外国映画賞 ボストン映画批評家協会賞助演女優賞、テキサス映画批評家協会賞監督賞
ジニー賞作品賞、監督賞、撮影賞、主演男優賞、作曲賞、音響賞、音響編集賞 「サラバンド」(ヨーヨー・マ インスパイアド・バイ・バッハNo.4)(映像作品)
1999 『フェリシアの旅』Felicia's Journey ジニー賞主演男優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞 バリャドリド映画祭撮影賞
2000 『Krapp's Last Tape』(中編)
2001 「Diaspora」(映像作品)
2002 『アララトの聖母』Ararat ジニー賞作品賞、主演女優賞、助演男優賞、衣装賞、作曲賞
2005 『秘密のかけら』Where the Truth Lies
ロバート・ラントス(プロデューサー)
1949年4月3日生まれ。
現在、自身の製作専門会社セレンディピティ・ポイント・フィルムズで映画の製作を行う。製作および製作総指揮を務めた作品には『ブラック・ローブ』(91)、『クラッシュ』(96)、『スウィート
ヒアアフター』(97)、『太陽の雫』(99)、『フェリシアの旅』(99)、『イグジステンズ』(99)、『アララトの聖母』(02)、『Being
Julia』(04)などがある
ルパート・ホルムズ
1947年2月24日 イギリス生まれ、アメリカ育ち。
すべての米国ミステリー作家が熱望する"エドガー"賞を2度受賞。「ミステリー・オブ・エドウィン・ドゥルード」でトニー賞ブロードウェイ・ミュージカル部門最優秀音楽・作詩賞と、最優秀ブック賞を単独受賞した、演劇史始まって以来最初の人物。2003年には「Say
Goodnight, Gracie」でトニー賞最優秀作品賞を受賞。この作品は、2004年にはプロデューサー・アンド・シアター連盟から"ベスト・ブロードウェイ・プレイ・オン・ツアー"賞も受賞。エミー賞を受賞した歴史ドラマシリーズ「Remember
WENN」の原作者・脚本家であり、『スター誕生』(76)のグラミー賞受賞音楽の作曲家・作詞家でもある。彼の最初の小説「Where the
Truth Lies」(邦題:『秘密のかけら』)は、2004年ネロ・ウルフ賞最優秀アメリカン・ミステリー小説賞を受賞。ホルムズのショービジネス界における知識は小説で遺憾なく発揮されている。2作目のミステリー「Swing」は2005年3月出版された。彼の書いたポップソングは、バーブラ・ストライサンドからブリトニー・スピアーズまで様々な歌手が歌い『ステラが恋に落ちて』(98)、『シュレック』(01)『アメリカン・スプレンダー』(03)などの映画のなかでも聴くことができる。ニューズウィークは彼を"ルネサンスの男"と呼び、ロサンゼルスタイムズは"アメリカの宝"と称した。
ポール・サロッシー(撮影)
1963年4月24日生まれ。
長い間アトム・エゴヤン監督と共同製作をしている。主な作品に『Speaking Parts』(89)、『The Adjuster』(91)、『エキゾチカ』(94)、『スウィート
ヒアアフター』(97)、『フェリシアの旅』(99)、『アララトの聖母』(02)がある。
スーザン・シプトン(編集) アトム・エゴヤン監督と共同製作を数多く行う。主な作品に『エキゾチカ』(94)、『月の瞳』(95)、『ラブ&デス』(97)、『スウィート
ヒアアフター』(97)、『フェリシアの旅』(99)、『クール・ドライ・プレイス』(99)、『アララトの聖母』(02)がある。また、短編映画『Hindsight』(00)で脚本・製作・監督を務めた。
マイケル・ダナ(音楽)
トロント大学で作曲を学び、1985年にグレン・グールド作曲奨学金制度に合格。トロントのマクラフリン・プラネタリウムで5年間、専属作曲家として勤務(1987年〜92年)。初の長編映画の仕事となった『ファミリー・ビューイング』(87)以来、映画音楽に携わる。オーケストラやエレクトロニック・ミニマリズムに、西洋的ではない音源を組み合わせるパイオニアとして知られる。最近の作品には『Vanity
Fair』(04)、『Being Julia』(04)、『Aurora Borealis』(05)などがある。
フィリップ・バーカー(美術)
担当した映画は『スウィート ヒアアフター』(97)、『My Own Country』(98)、『Prelude』(00)、『アララトの聖母』(02)、『Cavedweller』(04)、『The
River King』(05)などがある。また、短編映画『Soul Cages』(99)を監督している。
ベス・パスターナク(衣装デザイン)
『ノックアラウンド・ガイズ』(02)、『アララトの聖母』(02)などで衣装を担当。本作の、50年代と70年代のファッションで映画に優美さを与えている。その他の作品には『ホワイトルーム』(90)、『ノンストップ・ガール』(00)など。
2005年12月7日、アトム・エゴヤン監督を杉本彩が花束で迎え、舞台挨拶とトークショーを展開 !
Q : 杉本さんの衣装の感想はいかがですか? 監督 : .同じくらい美しい衣装を女優に着て欲しかったですね。
Q : 映画の感想をきかせてください。
杉本 : サスペンスストーリーの面白さ、映像美、とセクシーな魅力を持った最高のサスペンス映画ですね。
Q.映画のように絡み合う3人の男女関係についてどう思いますか?
杉本 : 男女が存在しているということは、出会った時から危険なものがあり、ストレートな関係だけでなく、如何様にもなると思います。この映画は、そんな光と影が巧みに表現されていて、秀逸。
Q.2人の男性に絡んでいく主人公についてどう思いますか?
杉本 : よく分かります。探求していく本能は皆持っているものですよね。危険なものに惹かれて扉を開いてしまうのが人間ですよね。
12月8日、カナダ大使館での記者会見概要
今回は4度目の来日です。私は小津映画他、三池監督など現代の日本映画に大きく影響を受け、大変敬意を抱いています。
私が監督した10本の長編のうち、「秘密のかけら」を含めた3本が原作ものです。本作の原作者、ルパート・ホルムズの描いた、50年代と70年代の芸能界描写のディテールのすごさに圧倒され、映画化を決意しました。
コリン・ファースはロマンチックで洗練された個性、ケヴィン・ベーコンはロックンロールを感じさせる個性。、この二つの両極端な個性が素晴らしい化学反応をおこし、即興演技を繰り広げてくれました。
「ビッグ・フィッシュ」で日本でも知名度が高いだろうアリソン・ローマンは少女役が多かったのですが、あえて今までとは違う、セックスシーンもふんだんにあるあたり役を与えて、そのギャップが効果を上げ、他の女優では不可能はキャラクターを表現してくれました。
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