監督 : アンドリュー・ラウ (劉偉強)
監督・脚本 :
アラン・マック
(麥兆輝)
出演 : ジェイ・チョウ/鈴木杏/エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/チャップマン・トウ
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爽快&迫力の〈生ドリ〉
エンタテインメントに、
日本中が酔う!!
1995年に「ヤングマガジン」(講談社)で連載されるやいなや、若者を中心に人気爆発! この6月6日に待望の31巻が発売され、コミックの総売り上げ部数は3900万部! その後、アニメ化(現在4th
Stageへ突入)、ゲーム化・・・・・・と、さまざまなメディアへ派生する、しげの秀一原作「頭文字〈イニシャル〉D」。日本国内だけでなく、全米大ヒットの『ワイルド・スピード』シリーズなどにも多大なる影響を与えた、レーシングコミックの金字塔が、ついに実写で完全映画化される──それが『頭文字〈イニシャル〉D THE
MOVIE』だ!!
家業である豆腐屋の配達をすることで、知らぬ間にドライビング・テクニックを自分のモノにした、藤原拓海。幼なじみの茂木なつきとの交際を始めたばかりの普通の高校生である彼の前に現れる、スピードの魔力にとり付かれた峠のスペシャリストたち。愛車ハチロク(トヨタAE86/トレノ)と父親・文太から受け継いだ天性の才能を武器に、「赤城レッドサンズ」の高橋涼介や「妙義山ナイトキッズ」の中里毅らの挑戦に立ち向かう拓海。秋名山の峠を舞台に、ドリフト・テクニックを競い合う、この熾烈なカーバトルを制するのは果たして誰だ!?
韓流から華流〈ファリュウ〉へ。全アジアの才能が集結。
実写化不可能といわれた本作を完全映画化したのは、香港映画史の記録をぬりかえ、ハリウッドをも震撼させた、『インファナル・アフェア』シリーズのスタッフ&キャスト陣。原作コミックに魅了されたアンドリュー・ラウ&アラン・マック監督を筆頭に、プロデューサー、脚本、音楽チームが再集結を果たし、原作の持つテイストをみごとに再現した。さらに、カースタントを高橋レーシングが担当。AE86を始め、FC3S、R32などの峠使用に改造したマシンによる、CGを一切使わない生ドリ(フト)や溝落としなど、魅惑のドライビング・テクニックには思わず息を呑むことだろう。
主人公の拓海には、台湾芸能人長者番付No.1天才カリスマ・アーティストとして人気絶頂のジェイ・チョウ。映画初主演ながら、拓海の持つ陰と陽のキャラクターを表現している。また、高橋涼介と中里毅には『インファナル・アフェア・』で若き日の2人の主人公を演じて絶賛され、全アジアから熱い注目を集めるエディソン・チャンとショーン・ユーがそれぞれ扮している。さらに、拓海の父・文太には“香港のアンソニー・ホプキンス”と呼ばれる演技派・アンソニー・ウォン。日本からは、ヒロイン・なつき役に『Returner
リターナー』の実力派・鈴木杏が扮し、青春ドラマとしての物語の重要な役どころを演じている。
その仕上がりに、原作者しげの秀一自ら「原作ファンに見てもらいたい!」と絶賛。
そして2005年秋──『頭文字〈イニシャル〉D THE MOVIE』は新たな伝説となる!
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秋名の峠をドリフト走行で攻める、
スピードの魔力にとりつかれた
若者たちの青春像
“藤原とうふ店”を営む父・文太(アンソニー・ウォン)と2人暮らしをする、藤原拓海(ジェイ・チョウ)。友人の樹(チャップマン・トウ)と一緒にガソリンスタンドでアルバイトをし、自分の車を買うことを夢みる普通の高校生である彼だが、毎日水に浸された豆腐を、父のハチロク(AE86)に乗せ、それを迅速に、そして正確に配達することで、完璧なドライビング・テクニックをモノにしていた。それもそのはず。父・文太は過去に、秋名最速の走り屋と言われた伝説の男。つまり、拓海は知らぬ間に父の英才教育を受けていたのだ。
ある日、チーム「妙義山ナイトキッズ」のリーダー、中里毅(ショーン・ユー)が拓海と樹が働く、スタンドにやってきた。中里の挑戦を威勢良く受けた樹は、拓海を助手席に乗せてバトルに挑むが、あえなく惨敗に終わる。だが、その晩、中里は峠で信じられないドライビング・テクニックを見せるハチロクに遭遇する。
一方、拓海は、幼なじみで高校のアイドル的存在であるなつき(鈴木杏)から海へデートに誘われ、喜びを隠し切れない。だが、なつきはメルセデス・ベンツに乗った謎の男性と援助交際しているという、拓海には見せない別の顔を持っていた。
そんなとき、チーム「赤城レッドサンズ」のリーダー。高橋涼介(エディソン・チャン)が文太の前に現れ、彼にバトルを申し込む。文太は、なつきとのデートにハチロクを貸し出すことと引き換えに、拓海にバトルを受けさせる。涼介の代わりに勝負を買って出た中里のR32を相手に、堂々の勝利を収める拓海のハチロク。拓海の才能に惚れ込んだ涼介は彼にバトルを挑むが、拓海にはそのような興味はなかった。
突然、自分を見る目が変わった樹に、峠でドライビング・テクニックを教える拓海。そこで、チーム「エンペラー」のナンバー2、岩城清次(リュウ・ケンホン)にバトルを挑まれるが、拓海のテクニックにかなうワケがなかった。だが、これを機に岩城はリベンジに燃え、仲間でリーダーである須藤京一(ジョーダン・チャン)を雇い、ふたたび拓海に勝負を挑む。
須藤とのバトルで、初めての敗北感を味わった拓海。文太の手によって、秘かにチューンアップされたハチロクで、彼は京一にリベンジを挑むことができるのか? そして、もうひとつの顔を知ってしまった、なつきとの初恋の行方は? 拓海、高校生活最後の夏がクライマックスを迎える!!
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AE86&藤原拓海
最速の遺伝子、秋名の伝説
■藤原拓海(ジェイ・チョウ)
藤原拓海は中学生の頃から、家業の豆腐の配達を毎日手伝ううちに速く、そしてスムーズなドライビングを体得した。 「紙コップに満たされた水をこぼさず走れ」父・文太が荷台の豆腐を崩さないよう息子に下した命令こそ、「最速への英才教育」だったのだ。特に秋名の下りでは圧倒的。フェイントモーション、ブレーキング、彼はあらゆる状況から愛車ハチロクをヨコに滑らせ、ドリフトのままガードレール数cmでコーナーを駆け抜ける。さらにバトルでは内輪を路肩の溝にひっかけ高速でコーナーを抜ける溝落としなど、信じられないテクニックがここ一番、驚異的な集中力とともに顔を出すのである。
■その車
藤原拓海が操るマシンAE86(ハチロクと呼ばれる)。1983年5月に発売。自動車界がFF(前輪駆動)化の波の中、稀少な軽量級FR(後輪駆動)
として登場。トヨタの名機4A-Gツインカムエンジンの軽い吹け上がりと、扱いやすい足回り。“ドりキン”土屋圭市をはじめ、多くの若き走り屋たちが、公道そしてサーキットでドリフト走行を学び、親しんだマシン。本編では伝説のドライバー、父親である藤原文太により、巧妙なチューンが施され、
特に峠の下りでその真価が発揮される。さらに須藤京一とのリベンジ戦では、なんと1万1000回転まで回ろうかというレース用の5バルブエンジンを新たに搭載。
これにより藤原父子のハチロクはさらなるパフォーマンスを獲得した。
トヨタ スプリンタートレノ
3ドアGT−APEX AE86
全長×全幅×全高:
4205×1625×1335mm
ホイールベース:2400mm
重量:900kg
エンジン(ノーマル)
名称:4A-GEU(4A-G)
1600cc直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:130ps/6600rpm
最大トルク:15.2kgm/5200rpm
サスペンション
前:ストラット
後:ラテラルロ式4リンクコイル
チューニング項目
(詳細不明・予想スペック)
・ラリー用クロスミッション
・強化クラッチ
・軽量フライホイール
・アナログメーター
★エンジンブロー後載せ替え
エンジン:グループA仕様4A-G
1600cc直列4気筒DOHC20バルブ
(AE111用・TRD製か?)
・ドライサンプ化
FC-3S&高橋涼介
理論派のクールガイ・赤城の白い彗星
■高橋涼介(エディソン・チャン)
赤城レッドサンズを率いる「キング・オブ・ストリート」高橋涼介。高次元のバランスを持つFCと、クレバーな頭脳によって峠の王者として君臨する。
バトルの相手を瞬時に分析、相手の弱点を突き止め、抜き去る姿は圧巻。「公道最速理論」を追究し、藤原拓海の異次元の速さに興味を覚える。
■その車
RX-7は日本のスポーツカーの歴史を支え続けた名車。熱狂的なファンが存在し、チューンドカーも多い。その2代目がFC-3S。マツダ自慢のロータリーエンジンは小型軽量で高出力。それがフロントミッドシップに搭載され、国内随一のコーナリングマシンに仕上がっている。高橋涼介のFCはそれほどエンジンに負担をかけずコントロール性を煮詰めたセッティングといえそうだ。
マツダ サバンナRX-7
FC-3S
全長×全幅×全高:4335×1690×1270mm
ホイールベース:2430mm
重量:1250kg
エンジン(ノーマル)
名称:RE13B(13B)
654×2 直列2ローター+ターボ
最高出力:205ps/6500rpm
最大トルク:27.5kgm/3500rpm
サスペンション
前:ストラット
後:マルチリンク
チューニング項目
・スポーツコンピュータ
・EVCで設定ブースト0.9kg/cm
・ブローオフバルブ
・ツインプレートクラッチ
推定出力280ps
R-32&中里 毅
妙義最速のGT-R使い
■中里 毅(ショーン・ユー)
妙義山を本拠とする「妙義山ナイトキッズ」のリーダー。中里のドライビングは完全にハイパワー4WD、GT-Rの特徴を生かしたものである。
群馬最速を目指し、秋名の峠で出会ったハチロク=藤原拓海とのバトルに挑むが、重さ
もあり、後塵を拝し愕然とすることに……。■その車
1989年、サーキットで勝つために生まれた純血のサラブレッド、それがR32スカイラインGT-Rだ。ツインターボエンジンの有り余るパワーは、普段は後輪駆動、いざとなると4WDというアテーサE-TSにより、無駄なく路面に伝えられる。そのパフォーマンスは驚異的で、国内レースでは4年間無敗という金字塔を打ちたてた。
R-32は少しいじっただけで400psを超えるというモンスター。中里はその素性を生かしつつ、バランスよく戦闘力を高めている。
ニッサン スカイラインGT-R
BNR-32(R-32)
全長×全幅×全高:
4545×1755×1340mm
ホイールベース:2615mm
重量:1480kg
エンジン(ノーマル)
名称:RB26DETT
2600cc直列6気筒
DOHC24バルブ+ツインターボ
最高出力:280ps/6800rpm
最大トルク:36kgm/4400rpm
サスペンション
前:マルチリンク
後:マルチリンク
チューニング項目
・ステンレスマフラー
・スポーツコンピュータ
・スポーツエアクリーナー
・レーシングプラグ
・トリプルプレートクラッチ
・コンピュータ書き換え
・オイルクーラー
・ウエストゲート
推定出力380ps
ランエボ・&須藤京一
ジムカーナで鍛えぬいた4WDの刺客
■須藤京一(ジョーダン・チャン)
日光いろは坂を根城とするランエボだけのチーム「エンペラー」。リーダーは4WDこそ公道最速といって憚らない須藤京一。ジムカーナ仕込みのテクニックで、4WDを自由自在に振り回す。特に複合コーナーで見せるカウンターアタックは一級品。
■その車
ハチロクなみに小さく、GT-Rなみにパワフル。最先端の4WDシステムをつぎ込んだ三菱のラリーウェポン。それがランサーエボリューションだ。元々ラリー用に開発された車だけに、その絶対性能はハンパではない。須藤京一はこのエボ・をさらにチューン。トップクラスのレーステクノロジー「ミスファイヤリングシステム」を搭載、4WDの弱点といわれるコーナリング性能を格段にあげている。
三菱ランサー
エボリューション・ CE9A
全長×全幅×全高:
4310×1695×1420mm
ホイールベース:2510mm
重量:1260kg
エンジン(ノーマル)
名称:4G63
2000cc直列4気筒
DOHC16バルブ+ターボ
最高出力:270ps/6250pm
最大トルク:31.5kgm/3000rpm
サスペンション
前:ストラット
後:マルチリンク
チューニング項目
・メタルガスケット
・ノーマル改ハイフロータービン
・ブーストコントローラー
・ミスファイアリングCPU
・スポーツマフラー他
推定出力310ps
茂木なつき(鈴木杏)
群馬県に住む高校生。拓海とは小学校時代からの同級生。かわいいルックスのなつきは、男の子たちの人気者。しかし、なつきが夢中なのは拓海だけ。なつきがメルセデス・ベンツに乗った謎の男性と援助交際していることを知った拓海は、彼女から距離を置くことを決心する。
藤原文太(アンソニー・ウォン)
拓海の父。43歳。「藤原とうふ店」の店主。かつては、秋名最速の走り屋と言われた。
好きなもの:車のエンジンの音
嫌いなもの:豆腐と大型車
得意技:ドリフトしながら他のことをする
立花 樹(チャップマン・トウ)
拓海と同じ学校に通う親友同士。甘やかされて育った樹は、走り屋になりたいと思っているが、口先ばかりで何も行動を起こそうとしない。
しげの秀一/講談社
是非、原作の読者の皆さんにも見てもらいたい。「見せたい!」と思いますね。
─原作者・しげの秀一インタビュー─
「作った人たちに拍手喝采したい気持ちですよ。よくここまでやってくれたな、と」─6月6日には31巻が発売され、トータル約3900万部の売り上げを誇る驚異のコミック「頭文字〈イニシャル〉D」。その原作者・しげの秀一さんは、いち早く試写を見た最後立ち上がって拍手をおくった。
ファンには興味深々の、原作者が見た『頭文字〈イニシャル〉D THE MOVIE』とは?
久々のインタビュー取材に応じたしげのさんが、興奮気味に映画の魅力を語ってくれた。
「頭文字〈イニシャル〉D」誕生秘話
──講談社「ヤングマガジン」連載開始から10年経ちますが、「頭文字〈イニシャル〉D」の人気は全く衰えませんね。
しげの:長く続きました。自分では出来すぎだと思ってるんです。僕自身の想定よりも読者が支持してくれたからですね。女性ファンが多い、というのも計算外でした。
──この作品を描こうとしたきっかけは何だったのですか?
しげの:自分にとっては4作目の連載だったんです。「次に何を書こうかなぁ」と模索していた時、自分の原点である「バリバリ伝説」(注1)のようなテイストで、もう一度“走り”を描きたいな、と思ったんです。元々“走り”は趣味で、「バリバリ伝説」で2輪は書き尽くしていたので、次は4輪を、と。
──この「頭文字〈イニシャル〉D」に登場する主人公・藤原拓海のAE86ですが、連載当時既に旧車ですよね。それを題材に選んだのは?
しげの:個人的な思い入れがあるんです。「バリバリ伝説」の初版の印税で買ったのが、AE86だったんですよ。周りからは「貯金した方がいいんじゃない?」とか色々言われましたが、とにかく何でもいいから車が欲しかった。それでたまたま買ったのが、AE86だったわけです。
──連載当時“峠を走る”ことはあまり知られていなかったのではないですか?
しげの:僕はそうは思っていませんでした。愛読している車雑誌で「ハチロク乗ったら峠に行こう」というのが定番でしたから。車乗ってる人間はみんな峠に行くと思ってましたよ(笑)。
──サーキットよりも公道を走る方が、ストーリーとして面白いのですか?
しげの:そうです。舞台が身近な方が凄みが分かるから。
──身近と言えば、「頭文字〈イニシャル〉D」に出てくるキャラクターたちも、仲間うちのヒーローという感じがしますね。
しげの:着実に主人公が進化していくと、より一般の人との距離が広がってしまってマニアックなものになってしまうんですよね。そうではなくて、単純に一般の人が見て「凄い」と分かるのがいいんです。そしてそのヒーローがたまに明らかに格下のヤツをやっつけることによって「やっぱり凄いな」と再認識させたりして。そうしないと僕自身も息が詰まってしまいますから。
『TAXi』のリュック・ベッソンに
見せたい、走行シーン
──そして遂に満を持して実写化されました。しかも香港映画として。
しげの:日本ではなくて他のアジアの国が作ってくれたということに意義を感じます。嬉しいんです。群馬県が舞台の走り屋の世界など、日本の事情を分かった上でないと全然面白くないと思っていたんですよ。それが他のアジアの国の人たちも「面白い」と思ってくれるんだ、と思って。
──拓海と文太の親子のやり取りも克明に描かれています。
しげの:内面を描いても、他の国の人たちに通じるものは通じるんだなと分かってちょっと驚きました。
──車の疾走シーンは、この映画の最大の見所ですが、ご自身が描いた車たちが、実写で走っているのを見るのは、どのような気持ちなのですか?
しげの:インパクトありましたねぇ。漫画だと自由自在に描けますが、実写だとインチキが効かないでしょう。漫画と同じことをほぼそれに近くやってますからね、驚きましたよ。レースのシーンは、原作者として本当に満足感があって、是非、原作の読者の皆さんにも見てもらいたい。「見せたい!」と思いますね。そのくらいかっこいいし、迫力あるし、自分が昔起こした事故を思い出してしまうくらい怖い(笑)。凄いですよ、あのシーンは。
撮影時かなり車をつぶした、と聞きましたから、あの迫力は香港のスタッフならではのシーンなのではないでしょうか。
拓海役はまさにはまり役
──疾走シーンの他に、印象に残った場面はありましたか?
しげの:拓海役の俳優さん(ジェイ・チョウ)が好きですねぇ。とても好感を持ちました。特別イケメンではないですが、普通っぽいところがいい。「本当に拓海がいたら、こんな感じだろうな」と思ったくらいです。彼の演技には素直に感情移入出来るんですよ、嫌味がなくて。
──涼介や中里とのライバル関係の描かれ方はいかがでしたか?
しげの:その辺りも、定められた時間の中で、本当によくシナリオが練られていたと思いますよ。ストレートな甘酸っぱい青春ドラマとして良かったですね。あれだけの原作の情報量を全部入れるのは最初から無理でしょう。ここは切って、ここはまとめてというシナリオの作業がとても大変だったと思うんです。きちんと実力のあるプロの人たちが作ったな、と受け取ることが出来ました。作った人たちに拍手喝采したい気持ちですよ。よくここまでやってくれたな、と。
──近年日本の漫画が世界に認められ、映画になって帰ってくる、という流れが出来ていますね。日本のコミックは知的に高いのでしょうか? どうしてこのように海外で受けていると思われますか?
しげの:発信する量が圧倒的に多いですよね。漫画自体数が多いですし、ひっきりなしに連載が始まって終わってますから。その中からネタを探す、という点では、とても熟成されていると思います。日本の漫画の歴史を見ても、エンタテインメント性のあるものがとても多いです。
──本編中、車の“音”については、いかがでしたか?
しげの:よく出来ていたと思いますよ。タイヤの音もエンジンの音もターボの音もいい感じです。凄く臨場感がありましたね。
──“溝落とし”(注2)も実際にやっています。
しげの:やっていましたねぇ。あれは実際に榛名(注3)で撮影したのかな? 新潟の閉鎖された道路で撮影していたメインの走行シーンがあると思うのですが、うまくそれと榛名のシーンが組み合わされていると思いました。榛名をよく知っている人は「ここのコーナーは榛名じゃない」という場面もあるかもしれないけれど、そんなの抜きにしてかっこいいですから!
理屈抜きに走行シーンは凄い! 『TAXi』のリュック・ベッソンに見てもらいたいですよ。
──最後に原作ファンの皆さんにメッセージを。
しげの:車好きの人なら、とても満足すると思います。本当に凄い走行シーンですから。原作と違う部分もありますが、映画自体がとても良く出来ていますので、原作と比べてどう、という見方はして欲しくないですね。原作を忘れて一度頭をフラットにして劇場へ行ってください。僕もそうやって楽しみました。
(注1)バリバリ伝説・・しげの秀一の代表作。今やバイク漫画のバイブル的存在となっている。
(注2)溝落とし・・内輪を路肩の溝にひっかけ、高速でコーナーを抜ける裏技ともいえるテクニック。奇想天外だが、実際のラリー選手権などでも実際に使われている。
(注3)榛名・・この作品の舞台となっている群馬県榛名。「頭文字〈イニシャル〉D」の物語の中では名称が秋名となっている。
しげの秀一/講談社
台湾芸能界長者番付N0.1
[藤原拓海]ふじわらたくみ
ジェイ・チョウ
Jay Chou/周杰倫
1979年1月18日、台湾生まれ。3歳からピアノを習い始め、淡江中学音楽科では合唱団(ピアノ担当)に所属。18歳のときに、テレビ局主催の作曲コンクールに参加。その才能を審査員のジャッキー・ウーに認められ、芸能界入り。デビュー前から楽曲提供し、注目を浴びた後、2000年11月、ファースト・アルバム「Jay(同名専輯)」で本格デビュー。その音楽的才能はR&Bやラップのほか、魅惑的なバラードを手掛けるなど、幅広く、またファッション・センスから若者のカリスマとなり、その年の新人賞を総ナメ。その人気は香港に飛び火し、CDセールスやコスプレ満載なコンサートで成功を収めるほか、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、ジョーダン・チャンなどから楽曲提供を依頼される。台湾芸能界において長者番付No.1であり、ワールド・ミュージック・アワードでは、中華圏を代表するアーティストに選出(日本代表は宇多田ヒカル)。03年、ショーン・ユー主演のラブ・ストーリー『尋找周杰倫』(未)にゲスト出演、ジョニー・トー監督の短編『自行我路』(05)に出演しているが、本作が本格的な長編映画デビュー作となる。8月には、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより日本でのレコードデビューも決定。
天才子役から演技派女優へ
[茂木なつき]もぎなつき
鈴木杏
Anne Suzuki
1987年4月27日、東京生まれ。96年「金田一少年の事件簿 スペシャル」で女優デビュー。98年には、若年12歳にして、イーサン・ホーク主演のハリウッド映画『ヒマラヤ杉に降る雪』で映画デビューし、その堂々たる演技で注目され第38回ゴールデン・アロー賞新人賞を受賞、続いて、金城武共演のアクション大作『Returner
リターナー』(02)に出演し、第26回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。以降、岩井俊二監督の『花とアリス』(04)に出演、大友克洋監督のアニメ『スチームボーイ』(04)では、主人公の吹き替えに挑戦した。今秋公開予定の『空中庭園』は、小泉今日子の娘役。その一方で、03年には初舞台となった「奇跡の人」に続き、蜷川幸雄演出の「ハムレット」に出演し、実力派女優としての道を歩んでいる。また、今年3月に開催された香港フィルム・アワード授賞式では、アンドリュー・ラウ監督とプレゼンターという大役を務めた。
クールで多国語を操る国際派
[高橋涼介]:たかはしりょうすけ
エディソン・チャン
Edison Chen/陳冠希
1980年10月7日、カナダ・バンクーバー生まれ。トロントの高校卒業後、香港に移住。レオン・ライが監督したシティバンクやセシリア・チャンと共演した地下鉄、そしてアーロン・クォックと共演したペプシといった、話題のCMに出演し、一躍注目を浴びる。00年『ジェネックス・コップ2』で、映画デビューながら初主演を飾る一方、同作の主題歌でCDデビューも果たす。また、三池崇史監督の『DEAD
OR ALIVE 2 逃亡者』(01)では魔裟斗と共演。その後、『ツインズ・エフェクト』(04)シリーズや『9個女仔1隻鬼』(未)などで、ティーンのアイドルとなる。本作のスタッフが手掛けた『インファナル・アフェア』(03)シリーズでは、アンディ・ラウ演じる潜入スパイ・ラウの青年時代を好演。最新作は窪塚洋介と共演する、『同じ月を見ている』(05)。また、自らの洋服ブランドを手掛けるほか、ショップもオープンするなど、多彩な才能を発揮している。
人気急上昇新世代スター
[中里 毅]なかざとたけし
ショーン・ユー
Shawn Yue/余文樂
1981年11月13日、香港生まれ。街中でスカウトされてモデルとなり、01年のインディーズ作品『憂憂愁愁的走了』(未)で映画デビューを飾る。02年には、日本のコミックス「あすなろ白書」を台湾でドラマ化した「愛情白皮書」に主演。過去最高の視聴率を記録し、若手スターの仲間入りを果たした。同年にはCDをリリースし、歌手としても数々の音楽賞で新人賞に輝くほか、マスコミからは“新人王”と呼ばれるほどの人気となる。『インファナル・アフェア』(03)シリーズでは、トニー・レオンが演じたヤンの青年時代を好演。その後、『インファナル・アンフェア/無間笑』(04)ではセルフ・パロディに挑戦。ライバル役だったエディソン・チャンとの共演は、『江湖(原題)』(05)に続いて、本作が5作目となる。またジェイ・チョウの楽曲をモチーフにした『尋找周杰倫』(未)では、恋に臆病なレコード屋店主を演じ、確かな演技力を評価された。
[藤原文太]:ふじわらぶんた
アンソニー・ウォン
Anthony Wong/黄秋生
1961年9月2日、香港生まれ。RTV(現ATV)俳優養成所を経て、85年に香港演芸学院の1期生となり、同年『花街時代』(未)で映画デビュー。92年にチョウ・ユンファと共演した『ハードボイルド
新・男たちの挽歌』の悪役で注目され、翌年の『八仙飯店之人肉饅頭』の冷酷な殺人鬼役では香港フィルム・アワード最優秀主演男優賞を受賞。98年にも『ビースト・コップス
野獣刑警』で同賞に輝いている。03年には3作品で助演男優賞にノミネートされ、『インファナル・アフェア』で受賞。“香港のアンソニー・ホプキンス”として、欧米でも映画ファンの支持を得ている。95年には初監督作『新房客』で音楽もプロデュース、CDもリリースしている。
[立花 樹]たちばないつき
チャップマン・トウ
Chapman To/
1972年6月8日、香港生まれ。波乱万丈な青春時代(自伝「江湖血涙史」に記述)を経て、94年ATVプロデューサーにスカウトされたことを機に、芸能界入り。その後、ドラマ「我和彊屍有個約會」で注目を浴び、99年『悪霊/ハウス・オブ・デモンズ』で映画デビュー。イーキン・チェンと共演した『冷戦』(01)などで、強い印象を残す。さらに、『インファナル・アフェア』(03)『インファナル・アフェアII
無間序曲』(04)で香港フィルム・アワード助演男優賞に2年連続ノミネートされ、バイプレーヤーとして確固たる地位を確立した。『金鶏』(未)でも共演した女優、サンドラ・ンとのラジオのDJパーソナリティーとしても活躍し、若者を中心に人気を得ている。
[須藤京一]すどうきょういち
ジョーダン・チャン
Jordan Chan/陳小春
1967年7月8日、香港生まれ。ダンス・ヴォーカル・ユニット風火海を経て、97年ソロ・デビュー。ヒップホップ・アーティストとして、台湾でも絶大な人気を誇る。映画俳優としても、94年の青春群像劇『晩9朝5』(未)でデビュー。第2作となる。ロマンティック・コメディ『君さえいれば/金枝玉葉』(95)では主人公の親友を好演し、注目を浴びる。96年には、アンドリュー・ラウ監督の『欲望の街・古惑仔』シリーズでの山鶏(サンカイ)役でブレイク。97年には、富田靖子と共演した『キッチン』や金城武と共演した『ダウンタウン・シャドー』が公開されている。03年に出演した『ブラック・シティ 黒白森林』は、ハリウッド・リメイクも囁かれている。
[製作・監督]
アンドリュー・ラウ
劉偉強
1960年、香港生まれ。80年にショウ・ブラザーズに入社し、86年『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』で撮影監督デビュー。手持ちカメラを使用した跳躍感溢れる映像から、ウォン・カーウァイ監督作『いますぐ抱きしめたい』(88)『恋する惑星』(94)などで注目される。91年『朋黨』(未)で監督デビューし、95年バリー・ウォン(王晶)らとBOB & PARTNERS
CO., LTD.を設立、『欲望の街 古惑仔・/銅鑼湾の疾風』(95)はヒット・シリーズとなる。また、VFXとアクションを融合させた『風雲 ストームライダーズ』(98)『レジェンド・オブ・ヒーロー
中華英雄』(98)『決戦・紫禁城』(02)なども発表。『インファナル・アフェア』(03)シリーズでは、香港フィルム・アワード(香港電影金像奨)を始め、多くの映画賞を受賞した。
[監督]
アラン・マック
麥兆輝
香港生まれ。ニコラス・ツェー主演のアクション『ジェネックス・コップ』(99)、チャウ・シンチー主演のコメディ『算死草』(未)などの助監督時代を経て、1998年サスペンス・スリラー『追兇20年』(未)で監督デビュー。独特の風格を感じさせる演出と人物造型で、香港の映画専門誌「電影双周刊」の“最も期待させる新進監督10人”に選出される。その後も、クラブ・カルチャーを描いた『周末狂熱』(未)やエディソン・チャン主演のラブ・ストーリー『ファイナル・ロマンス/願望樹』(01)など、個性的な作品を次々に発表。香港フィルム・アワードで監督賞と脚本賞をW受賞した『インファナル・アフェア』(03)を機に、アンドリュー・ラウとタッグを組み、シリーズ三部作を手掛けた。
[脚本]
フェリックス・チョン
莊文強
香港生まれ。脚本家デビューは、1999年にスティーブン・フォンとアンジェリカ・リーが主演した、日本未公開のポリス・コメディ『陽光警察』。その後、『東京攻略』(00)や『ジェネックス・コップ2』(00)で一躍注目を浴びる。『ファイナル・ロマンス/願望樹』『別戀』(未)などのアラン・マック作品を手掛ける一方で、『愛君如夢』(00)『老鼠愛上猫』といった日本未公開のアンディ・ラウ主演作も手掛ける。それを機に、『インファナル・アフェア』(03)の脚本家に抜擢される。その才能は香港フィルム・アワードなど、多くの映画賞で脚本賞に輝いただけでなく、ブラッド・ピットの目に止まり、マーティン・スコセッシ監督によるハリウッド・リメイク『The
Departed』制作のきっかけとなった。
『頭文字(イニシャル)D THE MOVIE』
2005年9月17日(土) 全国ロードショー!!
配給:ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ
>> 『頭文字(イニシャル)D THE
MOVIE』オフィシャルサイト
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