海を飛ぶ夢 (The Sea Inside)

■監督・脚本・音楽 : アレハンドロ・アメナーバル
■原作:ラモン・サンペドロ著 "LETTERS FROM HELL"

■出演 : ハビエル・バルデム 「夜になるまえに」アカデミー賞(R)主演男優賞ノミネート

イントロダクション

全身麻痺の障害を負った実在の人物ラモン・サンペドロの手記"LETTERS FROM HELL"の映画化! !
魂の開放を求めて繰り広げる、壮大な心の旅路を描いた真実のドラマ

ハリウッド・デビュー作「アザーズ」で世界的な評価を得た、スペインの若き才能アレハンドロ・アメナーバル監督最新作「海を飛ぶ夢」は、実在の人物ラモン・サンペドロの手記"LETTERS FROM HELL"の映画化で、全身麻痺の障害を負った主人公が魂の開放を求めて繰り広げる、壮大な心の旅路を描いた真実のドラマである。
  19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅してまわったラモン・サンペドロにとって、海は世界へ向けて開かれた広大な扉だった。
  しかし6年後、皮肉にもその海で起きた事故で、ラモンは肉体の自由を完全に奪い取られてしまう。部屋の窓を開け、意識だけを外の世界に馳せ、寝たきりの生活を送る日々。
  それを30年間続けた末、ラモンはついにひとつの決断を下す。それは、自ら人生にピリオドを打ち、本当の自由を獲得することだった。
  ところが、ふたりの女性の存在によって、彼の世界は大きく揺らぐ。ラモンの闘いを支援する弁護士フリアと、反対に、ラモンの死の決意を翻させようとする村の女ローザ。
  ラモンの魅力溢れる人柄に惹きつけられていく彼女たちは、ラモンとの触れ合いを通じて、生きること、死ぬこと、愛することの意味を模索していく。
  そしてラモンもまた、人生の意味について思いをめぐらせる。このまま漫然と寿命が尽きるのを見送ることが、果たして真の人生と呼べるのだろうか、と。

コメント
-アレハンドロ・アメナーバル監督-
 人間と死を語るこの映画は、私にしか作れなかったでしょう。私の作品には、常にそれがテーマとして敷かれていました。私は人間そのものや、生きる意味を与えるもの、そして、その意味を引き裂くもの、つまり、死に興味があるのです。
  この映画が第一に描いているものは、旅です。生と死への旅。それはガリシアの海;海へ、そしてラモン・サンペドロの中に広がる世界への旅なのです。

-Variety誌 ジョナサン・ホーランド-
 知性と気品のあるテーマに挑戦するダイアモンド・プレートに囲われたようなしっかりした脚本、素晴らしいプロダクション・バリュー、そして、ハビエル・バルデムの威厳のあるパフォーマンスを掲げたこの作品は、まさに劇的な勝利をおさめた。

-Screen誌 リー・マーシャル-
  バルデムのオスカー候補は確実だ。 Hollywood Reporter誌 レイ・ベネット 素晴らしいプロダクション・バリューと普遍的テーマを持つこの作品は、どこの国でも受け入けられるはずだ。  

アワード

アカデミー賞
外国語 映画賞受賞

ヴェネチア国際映画祭
主演男優賞(ハビエル・バルデム)、審査員特別賞、ヤング・シネマ賞外国映画賞受賞

ゴールデン・グローブ賞
主演男優賞(ハビエル・バルデム)、外国語映画賞ノミネート

ナショナル・ボード・オブ・レヴュー
最優秀外国語映画賞受賞

ハリウッド映画祭
ヨーロッパ映画賞受賞

ヨーロッパ映画賞
最優秀監督賞(アレハンドロ・アメナーバル)、主演男優賞(ハビエル・バルデム)受賞

ゴヤ賞
作品賞他、15部門ノミネート

ゴールデン・サテライト賞
外国語映画賞ノミネート

インディペンデント・スピリット賞
外国映画賞ノミネート

ワシントンDC批評家協会賞
外国語映画賞ノミネート

2004年12月15日現在

来日記者会見

アレハンドロ・アメナーバル監督来日記者会見

アレハンドロ監督 : こんにちは。まず主演のハビエル・バルデムと一緒に来日するつもりでしたが、本人のパーソナルリーズ ンによってこれなくなてしまったことを深く、お詫び申し上げます。 今回で3回目の来日になるのですが、日本の方はその度暖かく迎えていただけるので、大変嬉しく思っていっます。

Q : アカデミー賞受賞おめでとうございます。実話を映画化するにあたって一番大切にしたことは何ですか?

人間的側面に重きを置いて映画化することを大切にしました。主人公が20代に事故にあい、「生」を分かち与えた側面、周りの女性との関係、ラブストーリーに惹かれて映画化しました。

Q:これまで「オープンユアアイズ」「アザーズ」など生と死をテーマにした作品が多いですが、監督ご自身の 生死感が作品に反映されたことがありますか?

尊厳死というものをモチーフにした作品ですが、それはあまり重要ではありません。むしろ人間というものは、いつしか死ぬものであり、人間が死とどう相対するかということには興味を持ちました。生活していく中で、 自分はどう考えるか、題材として面白いと思いました。

Q:作品の中で描かれるファンタジーな描写を撮影した際の苦労や、監督の込められた思いを教えて下さい。

ラモンが見る夢の飛ぶシーンは、ラモンが飛ぶというよりむしろ観客自身が飛んでいると錯覚するようにリアリズムを求めました。ヘリでの空撮は、実際ラモンの暮らしていた場所を選び、音楽とシンクロするように、ス ピードを調整することを心掛けました。

Q:主演のハビエル・バルデムの印象や、彼との関係、また起用した経緯を教えて下さい。

実は、彼を起用したのは、プロデューサーのフェルナンド・ボバイラです。始め彼の名前が挙がった時は、 躊躇しました。スペインでは偉大な俳優ですが、30代の彼が、50代のラモンを演じる事ができるのか?疑問 でしたし、50代のラモンのエネルギーを表現できるのか?不安でした。 彼とは役作りのため、何度か会話を重ねましたが、彼にとっても大変だったと思います。しかし、何度か会話を重ね、始めのベットのシーンではハビエルをラモンと感じるこ事が出来ました。

Q:アカデミー賞受賞後、この先作品を作っていくことに影響はあると思いますか。

ありません。作品にとっては助けになることはありますが、作る上では、全く賞を忘れて臨むので、関係はありません。

Q:製作段階での、ラモンの家族への取材や、完成後の家族の反応はどうでしたか?

彼の家族や知人に話を聴いて回りました。話を聴くうちに、ラモンの人生をそのまま映画化するのではな く、家族の状態がどうだったのか、ラモンと兄との関係などの要素を抜き出して映画化することに決めました。

Q:アカデミー賞受賞の感想は?アカデミー賞自体への感想は?

受賞式当日は、気を張っていたので、ナーバスでした。受賞後はとてもリラックスできました。 作品が認め られたことは嬉しく思います。嬉しくはありますが、その事自体にあまり重きを置いていません。しかし、リスペ クトはしています。 友人たちは、受賞後家を訪ねてくれますが、オスカー像の方へ行ってしまいます(笑)。

Q:オスカー像はどこに置いていますか?

夕食の際は、テーブルの上、お風呂へ入る際は、バスルームに置いています(笑)。

Q:監督が手掛けた音楽の中に、バグパイプを使った理由はありますか?

叙情的なシーンにバグパイプを使用しました。バグパイプは、生きる喜びを表現しているからです。この映画は、「生」の映画であると思っています。

Q:次回作は?過去に3本ものサスペンス映画を撮っていますが。

全て忘れて新作に取り組むので、過去の作品はあまり関係ありません。情熱を持った作品を作る、そのこ とが旅となれば良いと思っています。


 

『海を飛ぶ夢』
2005年4月16日(土)より、日比谷
シャンテ・シネにてロードショー


配給:東宝東和(株)

 

 

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