Shall we Dance?

■監督 ピーター・チェルソム
■出演 リチャード・ギア/ジェニファー・ロペス/スーザン・サランドン
■原作 周防正行


イントロダクション

日本生まれのあの恋と人生の名作『Shall we ダンス?』が、ハリウッドで蘇る。

日本で生まれ、世界19ヶ国で公開された『Shall we ダンス?』。実写ドラマでは過去最高のヒットを記録した恋と人生の名作が、新たな興奮、新たな感動と共に、豪華キャストのハリウッド版となって甦る。情熱をもって打ち込める何か=ダンスを通じて、生きる意味やそれを支えてくれる人の大切さに気付いていく主人公。オリジナルの魅力溢れる設定はそのままに、よりハートフルな人生讃歌が誕生した。
 平凡なサラリーマン生活を送るジョン。オリジナル版では役所広司が演じた役柄を、『シカゴ』で華麗な歌とダンスを披露したリチャード・ギアが演じる。彼との交流の中で、ダンスへの情熱を取り戻していく教師ポリーナにはジェニファー・ロペス、そしてオリジナル以上の存在感を放つジョンの妻役には『デッドマン・ウォーキング』のオスカー女優スーザン・サランドンが顔を揃えた。
 全米では昨年10月に公開され、ロングランヒット。その後もイタリア、オーストラリア、スイス、アルゼンチンで初登場1位を記録し、大ヒットを重ねている本作。世界56カ国での公開が決定した。日本の『Shall we ダンス?』から世界の『Shall we Dance?』へ、その勢いは日本に逆輸入されることになる。

 

ストーリー

単調な毎日を繰り返していた男が、途中下車した先に待っていた世界は・・・。

 シカゴの弁護士、ジョン・クラーク(リチャード・ギア)は穏やかな人柄でオフィスの人気者。家庭には良き妻と娘が待っている。すべてが満たされているはずの彼だが、心のどこかに空しさがつきまとっていた…。そんなある日、通勤電車からぼんやりと外を眺めていたジョンは、ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性ポリーナ(ジェニファー・ロペス)の姿に目を留める。彼女は何を憂い、何を探して窓の外をみつめているのか? その答えが知りたい衝動を抑えきれなくなったジョンは、ついに電車を途中下車し、ダンス教室へと足を踏み入れる。それは、人生を見つめ直す冒険の始まりだった。最初は彼女の美しさに魅かれていただけのジョンだったが、次第にダンスの楽しさに目覚め、遂には競技会出場を目指すことになる。
 ダンスの成功を願うポリーナと観客席に現れた妻(スーザン・サランドン)が見守る中、ジョンは遂に競技会本番のダンスフロアに立つのだった・・・。

 

キャスト

ジョン・クラーク/ リチャード・ギア

1949年8月31日、 ペンシルバニア州フィラデルフィア出身。

本作では、オリジナル版で役所広司が演じた主人公のサラリーマン役を演じている。オリジナル版がボタン会社の経理課長という役柄であったのに対し、本作では遺言書作成専門の弁護士である。社交ダンスを通じて自らの人生を再生させていく様を、叙情性とリアリティをもって表現している。また、『シカゴ』(02)に続いてスクリーンで見せるダンスシーンは、ハリウッド版の名にふさわしい豪華さを誇っている。

学生時代は体操で奨学金を得て、マサチューセッツ大学で哲学を専攻した。俳優を目指すために大学を中退し、1973年、ロンドンのプロダクションのロックミュージカル「グリース」に出演。その後幾多のニューヨークの演劇に出演した。
映画デビューは『ニューヨーク麻薬捜査線』(75)。その後、『ミスター・グッドバーを探して』(77)、オスカー受賞作『天国の日々』(78)、『愛の断層』(78)、『ヤンクス』(79)、『アメリカン・ジゴロ』(80)、『愛と青春の旅立ち』(82)、『ブレスレス』(83)、『コットンクラブ』(84)、『キングの報酬』(86)、『ノー・マーシィ/非情の愛』(86)、『マイルズ・フロム・ホーム』(88)、『背徳の囁き』(89)等に出演。1990年には、大ヒットを記録した映画『プリティ・ウーマン』でジュリア・ロバーツと共演し、ピープルズ・チョイス賞最優秀作品賞を受賞した。翌年、黒澤明監督の日本映画『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(91)にゲスト出演もしている。その後の映画に『愛という名の疑惑』(92)、『心のままに』(93)、『ジャック・サマースビー』」(93)、『わかれ路〈みち〉』(94)、『トゥルーナイト』(95)、『真実の行方』(96)、『北京のふたり』(97)、『ジャッカル』(97)、『プリティ・ブライド』(99)、『オータム・イン・ニューヨーク』(00)、『Dr.Tと女たち』(00)がある。
近年の活躍としては、彼にとって最初のゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した『シカゴ』(02)、エイドリアン・ライン監督のサスペンス映画『運命の女』(02)に出演、そして『プロフェシー』(02)でデブラ・メッシングと共演した。公開待機作にジュリエット・ビノシュ共演の『Bee Season』(05)がある。 デビューから今に至るまで、継続的に映画界にヒット作、話題作を提供し続けている数少ない俳優の一人である。


ポリーナ/ ジェニファー・ロペス

1969年7月24日、 ニューヨーク州ブロンクス出身。

本作では、オリジナル版で草刈民代が演じたダンス教師役を演じている。オリジナル版の設定に忠実な、憂いを帯びた女教師像を踏襲しつつも、時折見せる彼女の内なるラテン系パッションがオリジナル版とは異なる印象を与えている。
本格的な映画デビューは『ミ・ファミリア』(95)。インディペンデント・スピリット賞候補となる。『セレナ』(97)では夭折したラテン・シンガーを演じ、ゴールデングローブ賞候補となり、キャリアに加速がつく。その後、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『アウト・オブ・サイト』(98)で女優としてさらなる賞賛を得た。2001年には、『ウェディング・プランナー』が初登場第1位を記録。同週に発売のセカンドアルバム「J.Lo」もビルボード・トップチャートで初登場第1位を記録し、史上初の「同じ週に映画とアルバムの両方で第一位を記録した」女性アーティストとなった。
その他の出演作品には、『マネートレイン』(95)、『ジャック』(96)、『ブラッド&ワイン』(96)、『アナコンダ』(97)、『Uターン』(97)、『アンツ』(98)(声の出演)、『ザ・セル』(00)『エンジェル・アイズ』(01)、『イナフ』(02)、『メイド・イン・マンハッタン』(02)、などがある。
待機作品には、ロバート・レッドフォード等と共演するラッセ・ハルストレム監督の『AN UNFINISHED LIFE』、ケヴィン・スミス監督の『世界で一番パパが好き!』(04)、ジェーン・フォンダ共演の『MONSTER-IN-LAW』(05)がある。また、『American Darling』(05)ではニコール・キッドマンと共演する。


ビヴァリー・クラーク/ スーザン・サランドン

1946年10月4日、 ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。

本作では、オリジナル版で原日出子が演じた主人公の妻役を演じている。オリジナル版がパートに勤しむ専業主婦であったのに対し、本作では大手デパートに勤めるキャリアウーマン。彼女の演技で日本とアメリカでの夫婦間の考え方や愛情表現の違いが明白になっている。

彼女の女性らしさと知性を前面に打ち出した演技は高く評価されており、アカデミー賞にノミネートされた『アトランティック・シティ』(80)、『テルマ&ルイーズ』(91)、『ロレンツォのオイル/命の詩(うた)』(92)、『依頼人』(94)、死刑囚を慰問する修道女役でアカデミー主演女優賞を受賞した『デッドマン・ウォーキング』(95)はその顕著な例に挙げられる。
この他の出演作品にデビュー作の『ジョー』(70)、『フロント・ページ』(74)、『華麗なるヒコーキ野郎』(75)、『ロッキー・ホラー・ショー』(75)、『プリティ・ベビー』(78)、『キング・オブ・ジプシー』(78)、『バディ・システム』(83未)、『ハンガー』(83)、『イーストウィックの魔女たち』(87)、『さよならゲーム』(88)、『乙女座殺人事件』(89)、『白く渇いた季節』(89)、『ぼくの美しい人だから』(90)、『ライト・スリーパー』(91)、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92)、『運命の絆』(94)、『若草物語』(94)、『天井桟敷のみだらな人々』(98)、『グッドナイト・ムーン』(98)、『トワイライト』(98)、『クレイドル・ウィル・ロック』(99)、『地上(ここ)より何処かで』(99)、『バンガー・シスターズ』(02)、『ムーンライト・マイル』(02)、『17歳の処方箋』(02)などがある。
待機作は、『Alfie』(04)、『NOEL』(04)、『ROMANCE AND CIGARETTES』(05)など。

 

リンク・ピーターソン/ スタンリー・トゥッチ
1960年11月11日、ニューヨーク州生まれ。

本作では、オリジナル版で竹中直人が演じた役を演じ、彼に負けず劣らず、個性的かつエネルギッシュなキャラクターを好演している。

映画俳優だけではなく、舞台やテレビ映画等で数々の賞を受賞してきた彼の映画出演作品には、『ビリー・バスゲイト』(91)、『イン・ザ・スープ』(92) 、『ペリカン文書』(93)、『あなたに降る夢』(94)、『キスへのプレリュード』(95)、『死の接吻』(95)、『普通じゃない』(97)、『真夏の夜の夢』(99)、『アメリカン・スウィートハート』(01) 、『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』(01)、『ビッグ・トラブル』(02)、 『ロード・トゥ・パーディション』(02)、『ザ・コア』(03)、『ターミナル』(04)などがある。また、『シェフとギャルソン、リストランテの夜』(96)では、共同監督、共同脚本、出演という3役をこなし、1996年のニューヨーク映画批評家賞をはじめとした様々な映画賞を受賞した。

チック/ ボビー・カナヴェイル
1971年5月3日、ニュージャージー州生まれ。

本作では、オリジナル版で徳井優の演じた役にあたるが、直接リンクする点はなく、ハリウッド版オリジナルのキャラクターといえる。本作では女の子にもてるため、ナンパを成功させるためにダンスを習い始める青年を演じている。

舞台からキャリアをスタートさせたボビー・カナヴェイルは、プロデューサー、ジョン・ウェルズとの出会いがきっかけで、テレビの仕事を始めるようになった。NBCシリーズ「TRINITY」に出演後、「サードウォッチ」への出演を承諾。以後彼は「アリーmy ラブ」(最終シーズン)などに出演している。
映画出演作品には、『ポストマン』(97)、『NY〈ニューヨーク〉検事局』(97)、『グロリア』(98)、『ボーン・コレクター』(99)、『踊るマハラジャ★NYへ行く』(02)などがある。待機作品には、オーランド・ブルームと共演の『HAVEN』、ジョン・タトゥーロ監督の『ROMANCE AND CIGARETTES』がある。

ボビー/ リサ・アン・ウォルター 
1963年8月3日、メリーランド生まれ。

本作では、オリジナル版で渡辺えり子が演じた役を演じる。生活費すべてをダンスにつぎ込みダンスに対する並々ならぬ情熱を燃やす女性を演じている。

彼女は古典的な演技訓練を積んだ女優であり、歌手であり、コメディアンである。コメディ分野で名前をあげ、ABC シリーズ「LIFE'S WORK」のクリエーター兼出演者となった後、Fox Networkのコメディ「MY WILDEST DREAMS」に出演し絶賛された。
映画出演作品では、『エディー/勝利の天使』(96)、『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(98)、『ブルース・オールマイティ』(03)などがある。待機作品にはスティーヴン・スピルバーグ監督『宇宙戦争』(05)、主演を務める『DeeDee Rutherford』(05)がある。

ヴァーン/ オマー・ミラー

本作では、オリジナル版で田口浩正が演じた役を演じる。フィアンセをダンスに誘ってプロポーズすることを目標にダンスの練習に励む、その大きな体型とは裏腹に一途な黒人青年を演じている。
彼は、ヒップポップ・アーティストのエミネムが主演したカーティス・ハンソン監督作品『8Mile』(02)で映画デビューを飾った。ピータ・ウェラーと共演したジェフリー・レヴィ監督作品『RABBI』を最近撮り終えたところである。ミラーは舞台からキャリアを始め、映画は『女子寮潜入大作戦!ソロリティー・ボーイズ』(02)にも出演、テレビではジョン・レグイザモが監督したHBOの「UNDEFEATED」に出演した。


ミス・ミッツィー/ アニタ・ジレット

1936年8月16日、メリーランド州 ボルチモア生まれ。

本作では、オリジナル版で草村礼子が演じたたま子先生役に当たる。本作でも心からダンスを愛し、楽しくダンスを教えることが生きがい、でもお酒がやめれないというキュートなダンス教師を演じる。     
10代の時にブロードウェイ作品「ジプシー」に出演した後、「第二章」にも出演、トニー賞候補となり、ラ・ドラマ批評家賞を受賞。その他「キャバレー」など、ミュージカルからシェイクスピアまで数多く様々な舞台に出演している。
映画出演作品には『月の輝く夜に』(87)、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92)、『彼女は最高』(96)、『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(95)、『小さな贈り物』(96)、『踊るマハラジャ★NYへ行く』(02)などがある。
テレビでは、「クインシーの花嫁」などに出演。その他多くのミュージカル特番にも出演した。待機作品にマギー・ギレンホール主演の『The Great New Wonderful』(05)がある。

ディバイン探偵/ リチャード・ジェンキンス
1953年12月2日、イリノイ州生まれ。

本作では、オリジナル版で柄本明が演じた探偵役を演じる。気さくで気のいい離婚経験アリの探偵役で、ドラマに深みを与えている。

HBOヒットシリーズ「SIX FEET UNDER」で演じた葬儀屋の主人役で知られている彼の映画出演作には、『イーストウィックの魔女たち』(87)、『リトル・ニキータ』(88)、『ウルフ』(94)、『アメリカの災難』(96、インディペンデント・スピリット賞助演男優賞候補)、『目撃』(97)、『メリーに首ったけ』(98)、『ランダム・ハーツ』(99)、『ヒマラヤ杉に降る雪』(99)、『ふたりの男とひとりの女』(00)、『バーバー』(01)、『チェンジング・レーン』(02)、『ザ・コア』(03)、『ディボース・ショウ』(03)などがある。


スタッフ

ピーター・チェルソム/ PETER CHELSOM (監督)

1946年、イギリス北部のブラックプール生まれ。ちなみにブラックプールは本作でもあるとおり、ボールルーム・ダンスのメッカとして知られている。世界で最も権威のあるダンスの祭典「ブラックプール・ダンスフェスティバル」の会場である。チェルソムはカメラマンの経歴を経て、ロンドンのセントラル・スクール・オブ・ドラマに入学。その後10年間俳優として活躍し、テレビシリーズでは主役も演じた。のちに脚本家、監督に転進。1987年、彼のホームタウンを舞台にした映画『TREACLE』の脚本と監督を担当し、この作品が高評価を得て、BAFTA賞候補となった。そして彼の初長編作品となるのがロマンティック・コメディ『ヒア・マイ・ソング』(91)である。本作は興行的にも成功し、イブニング・スタンダード・ブリティッシュ映画賞最優秀新人賞を授与されるなど数多くの賞を受賞した。
『ファニー・ボーン/骨まで笑って』(94)を監督した後、ベストセラー小説を題材にした『マイ・フレンド・メモリー』(98)を監督、シャロン・ストーン、キーラン・カルキンが出演した。また『フォルテ』(01)にはウォーレン・ベイティ、ダイアン・キートンが出演している。またスマッシュヒットしたロマンティック・コメディ『セレンディピティ』(01)では、一目で恋に落ちながらも、恋の行方を運命に委ねていく様を、ジョン・キューザックとケイト・ベッキンセールを配して丁寧に綴っている。


オードリー・ウェルズ/ AUDREY WELLS (脚本家)

1960年、サンフランシスコ生まれ。UCバークレーで文学士号をとり、UCLAで映画を修得した。彼女が二番目に書いた脚本が、ダイアン・レイン主演でヒットした『トスカーナの休日』(03)である。1999年、彼女は自身で書いた脚本に基づき『写真家の女たち』で初監督を担当。サラ・ポーリーが主演したこの映画は公開前にサンダンス映画祭で最優秀脚本賞を、ドーヴィル映画祭で審査員賞を獲得、さらに二つのインディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。他の脚本作品に『好きと言えなくて』(96)、『キッド』(01)などがある。彼女はまた『ジャングル・ジョージ』(97)の共同脚本も担当した。


サイモン・フィールズ/ SIMON FIELDS (プロデューサー)

監督のピーター・チェルソムとは1991年以来コンビを組み、映画の製作にあたっている。『ヒア・マイ・ソング』(91)、『ファニー・ボーン/骨まで笑って』(94)、『マイ・フレンド・メモリー』(98)、『フォルテ』(01)、『セレンディピティ』(01)などの作品がある。
彼は1981年にLimelightを創設し、最高経営責任者としてミュージックビデオ、テレビコマーシャル、長編映画の世界で活躍した。Limelightでの12年間、フィールズはPV界のパイオニア的存在として、数多くの賞を受賞し、マイケル・ジャクソン、マドンナ、プリンス、ピーター・ガブリエルなど多くのアーティストのメディア映像製作に尽力した。

ジョン・デ・ボーマン/ JOHN de BORMAN, B.S.C. (撮影監督)

ピーター・チェルソム監督との共同作業は『セレンディピティ』(01)以来になる。彼の参加作品には『デスマシーン』(94)、『聖なる狂気』(95)、『フル・モンティ』(97)、『グッバイ・モロッコ』(98)、『マイ・フレンド・メモリー』(98)、『ニュー・イヤーズ・デイ/約束の日』(99)、『リトル・ストライカー』(00)、『ハムレット』(00)などがある。
彼は『ハムレット』の撮影でインディペンデント・スピリット賞最優秀撮影賞にノミネートされ、『グッバイ・モロッコ』ではイブニング・スタンダード・ブリティッシュ映画賞の最優秀テクニカル/アーティスティック・アチーブメント賞を受賞した。


チャールズ・アイアランド/ CHARLES IRELAND (編集)

編集を担当した映画には、『ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート』(98)、『ハッピー・フライト』(03)などがある。アシスタント編集者として彼は『マーヴェリック』(94)、『ウォーターワールド』(95)、『101』(96)、『ロリータ』(97)、『セレンディピティ』(01)、『フォルテ』(01)などの映画に携わった。


キャロライン・ハナニア/ CAROLINE HANANIA(美術)

彼女はピーター・チェルソム監督の全作品のデザインを担当しており、『ヒア・マイ・ソング』(91)、『ファニー・ボーン/骨まで笑って』(94)、『マイ・フレンド・メモリー』(98)、『フォルテ』(01)、『セレンディピティ』(01)がそれにあたる。ハナニアはレバノンで生まれ、イギリスで教育を受けた。ロンドンの劇場でキャリアをスタートさせ、その後映画界に入り『シド・アンド・ナンシー』(86)、『背徳の仮面』(90)、『モル・フランダース』(96)、『GO!GO!L.A.』(98)などの映画に従事した。彼女の次回作はベン・アフレック主演『SURVIVING CHRISTMAS』(05)である。


ソフィー・デラコフ/ SOPHIE de RAKOFF (衣装)

最近『キューティ・ブロンド』シリーズで注目を集めた衣装デザイナー。2003年夏には、エンタテインメント・ウィークリー誌の“エンタテインメントにおける最もクリエイティブな100人”に選出された。その他の担当作品には、『クライム・アンド・パニッシュメント』(00)、『メラニーは行く!』(02)、『グッドボーイズ』(02)などがある。
彼女は、アラニス・モリセット、キャンドル・ボックス、REM、ロッド・スチュアート、ロビン、ベン・フォールズ・ファイブ、ホイットニー・ヒューストン、エンリケ・イグレシアスなどのビデオクリップの衣装も担当している。

ジョン・オコネル/ JOHN O'CONNELL (振付)

国際的に評価されている振付師。『ミュリエルの結婚』(94)の他、バズ・ラーマン監督の『ダンシング・ヒーロー』(92)、『ロミオ&ジュリエット』(96)、『ムーラン・ルージュ』(01)といった数多くのヒット映画で振り付けを担当している。
彼は、多才な振り付けとパフォーマンスで、テレビ、ステージ、ショーの仕事をしてきた。オペラ・オーストラリアのための「真夏の世の夢」も演出し、この舞台はエジンバラ祭においてエジンバラ祭批評家賞を受賞した。彼は、非常に楽しい“ハウツー・ダンス・ショー”「Mr. Cha Cha Says Dance」のプロデュース、脚本、振付にも携わり、同様に出演もしている。

周防正行/ MASAYUKI SUO (原作)

ハリウッド版『Shall we Dance?』でも“原作”という形でクレジットされている、日本オリジナル版『Shall we ダンス?』の監督・原案・脚本家。『Shall we ダンス?』からスタートした製作会社アルタミラピクチャーズは、『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)の大ヒットによって、日本の一大ヒットメーカーとなっている。
1956年10月29日、東京生まれ。立教大学文学部仏文科卒業。大学在学中に、高橋伴明監督のもとで助監督となったところからキャリアをスタート。1984年、『スキャンティドール 脱ぎたての香り』で脚本デビュー。同年、『変態家族 兄貴の嫁さん』で監督デビュー(脚本も担当)。1989年、『ファンシイダンス』を監督・脚本。修行僧たちの青春をコミカルなタッチで描いた作品は、若い映画ファンの間で人気を博す。1992年には学生相撲を題材に『シコふんじゃった。』を監督・脚本。この作品は【キネマ旬報】誌ベストワン、日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。1993年、製作会社アルタミラピクチャーズの設立に参加。1996年、『Shall we ダンス?』を監督・脚本。社交ダンスブームが起きる程の大ヒットとなり、第20回日本アカデミー賞13部門を独占受賞するなど映画賞を総なめにした。
また、映画を元に小説「Shall we ダンス?」(幻冬舎文庫)を執筆。さらに、オリジナル版全米公開時のエピソードを綴った「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」(文春文庫)を出版。他に、自身が大ファンであるヤクルトスワローズの古田敦也選手との対談本「古田式」(太田出版)など著書も多数ある。

 

プロダクションノート

日本版からハリウッド版へ
「『Shall We ダンス?』は、ただ単に、焦燥感を抱いた男がダンスの世界に入っていく姿を描いた物語ではない。これは、自分の本当の幸せを追求する機会に恵まれた人の物語であり、ダンスに限らず、誰にでも起こる話だ」と、監督のピーター・チェルソムは語る。

今回、脚本を手がけたオードリー・ウェルズは、自身が深く感銘を受けたオリジナルの日本映画をアメリカの観客になじむものにするために、ある変更を施した。それは主人公ジョン・クラークの葛藤にまつわるもの。日本とアメリカの社会的な背景の違いを考慮に入れ、人生や結婚生活に物足りなさを感じているサラリーマン、というオリジナル版の設定を、「あのダンス・スタジオに入るまでは、夢見ることを忘れてしまった都会のホワイトカラー」に書き換えることで、ジョンを典型的なアメリカ人に仕立てあげたのだ。

特にその点に感銘を受けたチェルソムは、次のように説明する。「オリジナル版に見られる葛藤は、公然と親密に寄り添うダンスが、日本人に恥ずかしいという気持ちを起こさせることに端を発している。もちろん、アメリカでこの設定は通用しない。しかし、オードリーの脚本の中心にも、恥ずかしさや後ろめたさを招くタブーは存在している。それは、アメリカン・ドリームを手にした者が、「自分は不幸なんだ」と言う資格がないという考えだ。この物語で僕が魅了されたのは、我々の周囲のいたるところに存在するが、あまり語られることのない、そこはかとない不安についてだ。何もかもが満たされているのに、ジョン・クラークは物足りなさを感じている。そして彼は、ある種の情熱をみつけようと自分を駆り立てる。それがこの映画のオリジナリティなんだ。」


夢と向き合うテーマに惹かれたリチャード・ギア

本作の主人公役をリチャード・ギアにオファーした理由を、チェルソム監督はこう語る。「我々はダンスと繊細な演技の両方ができる人物を求めていた。この役の面白さは、彼が今まで一度も主役になったことがない点にある。彼は父親であり、ボスであり、ユーモアもあり、何でもうまくこなせる人物だ。しかし彼は、自分らしくあるために、自分だけの空間を探すんだ。最初、彼は他人の前で消極的だが、やがて心を開き始める。その部分を、ギアは見事に体現している。」

一方ギアは、ジョンの役柄をこう分析する。「当初ジョンは、自分の人生や結婚生活についての間違いに全く気付けなかった。ただ、もやもやした不満だけが募る状態だ。俳優としての課題は、この部分を表現することだった。哀愁だけでは説明できない。そこで、うずき、心の動揺といった類のジョンの内面に迫ってみたんだ。」

ギアは「なりたい自分になるための学習」と称した本作のテーマに魅力を感じていた。「ダンス教室に集まる全員が風変わりな面を持っていて、彼らは独自の素敵な小さな世界を形成している。そこには偽りのない仲間意識があり、同時に他人を受け入れることもできる。ジョンからミス・ミッツィーまで、ダンス教室にいるのは皆、かつては夢を持っていたけれど、やがて夢叶うと信じられなくなったり、途中で挫折したりした人々だ。そして彼らは、映画の中で、もう一度それぞれの夢と向き合うんだ。」


6ヶ月間、毎日8時間、のべ1500時間にも及ぶダンスの猛特訓

この映画に参加したキャストたちには、異なるスタイルの社交ダンスを矢継ぎ早に身につけなければいけないという難題が課せられたが、それをいちはやく実行に移したのは、リチャード・ギアだった。配役が決まった瞬間、彼はニューヨークでインストラクターに付き、稽古を始めたのだ。撮影開始6ヶ月前の出来事である。「私はその頃、別の映画の仕事をしていたの」と、ジェニファー・ロペスは言う。「リチャードが、毎日8時間レッスンをしていると聞いて、“大変だわ、彼に追いつくために相当がんばらなくちゃ”と思ったわ。」

撮影中もギアの熱心なレッスンは続き、午前4時まで練習を続ける日もあったという。「不安がやる気を引き出してくれる」と語る彼が最も苦手とした種目は、ワルツだった。「ワルツは、とてもスローで優雅だ。太極拳の様にとてもシンプルに見せながら、同時に全身を使わなきゃならない。ワルツのナンバーが終わると、緊張で冷や汗が出たよ。」このギアの意見には、世界最高峰のダンサーでもあるロペスも同意した。「社交ダンスは全く別物よ。他のダンスを知っていても、社交ダンスを習い始めると、自分が赤ちゃんになった気分よ。でもこの映画に関わって、社交ダンスってホント面白い!ってつくづく思ったの。」

ロペスとギアには、深夜の教室でタンゴを踊るハイライト・シーンがあるが、この場面でのロペスのダンスに、ギアは最大級の賛辞を述べた。「こんなに激しいタンゴを僕みたいなアマチュアと踊るには、かなりの寛容さ、辛抱強さ、品の良さが必要だが、ジェニファーは完璧だった。この経験によって、ダンスの素晴らしさはステップではなく、そこにストーリーがあるかどうかによって測られる、とわかったんだ。」

カナダのウィニペグにシカゴを再現
ピーター・チェルソム監督の全作品に関わっているプロダクション・デザイナー、キャロライン・ハナニアは今回、2つの大きな課題にチャレンジした。1つは、カナダのウィニペグを、有名なEI電車が走るシカゴの街に仕立て上げることだ。「幸運なことに、ウィニペグには古い建造物がたくさんあったので、シカゴの雰囲気が出せたの」とハナニアは言う。「ただ、もう少しスタイリッシュなシカゴの背景を再現するために、EI電車の基礎と、いくつかの建物の外観を作ることにしたわ。」

もう1つの課題は、ダンス教室のデザインだった。「リアルだけど、ジョンがまさか自分は行くまいと思うような場所??色彩から家具まで、全てが彼の家庭や職場にあるものと対照的なもの」というコンセプトのもと、ウィニペグにダンス・スタジオを築き上げたハナニアは、チェルソムと撮影監督のジョン・デ・ボーマンがダンス・シーンの複雑な光を作り上げることができるように、部屋の鏡に工夫を凝らした。「鏡を上下左右向けられるように取り付けたの。必要に応じて、鏡の使い方を選べるようにね」と、ハナニアは説明する。

さらにダンス・シーンの床面には、ダンサーたちのかかとを追うカメラが素早く動けるよう、特別に製造されたものが使用された。チェルソムは語る。「僕は、カメラのトリックがあまり好きではない。しかし臨場感を醸し出すため、ダンサーの至近距離でカメラを回す方法もとった。僕が狙ったのは、ジョンが最初のレッスンでつまずいて転ぶところから、ブラックプールでプロダンサーがクルクル回りながら踊るまでのダンス・シーンに連続性を持たせることだった。そうすれば、ジョンが人生においてできることを、どうやって悟っていくのか、観客に理解しやすくなると思ったんだ。」

 

 

 

『Shall we Dance?』
4月23日(土)より、全国東宝洋画系にてロードショー


提供 : ギャガ・コミュニケーションズ×日本テレビ×バップ/オリジナル・サウンドトラック:ユニバーサル ミュージック / ギャガ・ヒューマックス協同配給

配給 : ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ

>> ジェニファー・ロペス 『 Shall we Dance?』 ×ニューアルバム『REBIRTH』 来日記者会見

>> 『Shall we Dance?』リチャード・ギア、ピーター・チェルソム監督記者会見

>> 『Shall we Dance?』来日スーパープレミア in 新高輪プリンスホテル 飛天 ゲスト:リチャード・ギア、ピーター・チェルソム、周防正行、草刈民代


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